女癖の悪い上司に誘われ、ベッド付きバーでサシ飲み♡
服の上から乳首を舐められたり、ショーツの上からクリを舐められたりして、上司に陥落させられちゃう話♡
清水:深山の部下。深山の仕事ぶりは尊敬しているが、軽口を叩くような態度はあまり好きではない。真面目でいい子ちゃん。
深山:清水の上司。清水を可愛いと思っていて、隙あらば抱こうと思っていた。女癖が悪く、決まった女性を作らない。
※本作品では、名前変換①②のみ使用可能です。③、④は入力しても使用できませんのでご了承ください。
「ねえ、今日の仕事終わり空いてる?」
「え……?」
会社のオフィスで書類を運んでいると、不意に声をかけられた。顔を上げれば、そこには見慣れた上司の姿が。
「――飲みに行こうよ、金曜日だしさ」
「ええと、深山さんと二人で、ですか?」
「うん、もちろん」
今日は誰かと約束をしている訳ではないので、予定は空いている。ただ、この人と行きたいかと言われると正直微妙であった。
というのも、深山さんはわたしの上司であるし、仕事こそできるけれど、いわゆる――女癖が悪いのである。来るもの拒まずの態度で、女性社員を次々と食いものにしている、という噂も絶えなかった。
「おすすめのバーがあるんだ。一杯付き合って欲しいな」
「うーん……そうですね……」
ぱちんっ、と自然にウインクをされてしまい、わたしは思わず唇をきゅっと閉じる。深山さんは整った顔立ちであるため、キザな仕草さえもよく似合うなとぼんやり思った。
「予定が無いなら行こうよ。たまには親睦を深める飲み会も、悪くないでしょ?」
深山さんにそうまで言われてしまえば、断りにくい。あくまで上司として誘ってくれている、という言い方なのだから。わたしは小さくため息を一つ吐くと、覚悟を決める。
「……分かりました、いいですよ」
「お、さすが。なら仕事終わりにまた声をかけるな」
「はい、ありがとうございます」
ポンッと肩に手を置かれて、深山さんは立ち去っていく。一杯くらいならすぐ終わるだろうと、わたしはタカを括って自分のデスクに戻ることにした。
☆
無事定時に仕事を終えたわたしは、深山さんと一緒におすすめのバーへ向かう。深山さんのおすすめなだけあって、そのバーは入り口からお洒落な雰囲気が漂っていた。
「ここだよ、入ろうか」
「はーい……」
カラン、と古いベル音が心地よく響いて、深山さんがお店の扉を開けてくれた。店内はほんのり暗く、けれども暖かい雰囲気があって。思わず緩く目を細めたら、洗練された動きで店員の一人がお辞儀をして出迎えてくれている。その男性はにこりと柔らかく微笑んでいて、深山さんが予約名を伝えると、奥の部屋へ案内してくれた。
「――ごゆっくりどうぞ」
案内された部屋を見て、わたしは思わず目を見開く。その個室は、中央に大きな白いベッドが配置されていたからだ。小さなサイドテーブルと、小洒落た飾りのランプ。アロマが焚かれていて、優しい匂いもする。一目でわかるお洒落な部屋だというのに、ベッドだけが異質な感じがした。
――やられた。それが率直な感想だった。
確かに雰囲気の良い個室ではあるけれど、部下と二人で来る個室としては、不適切ではないだろうか。
「……あの、深山さんどうしてこんな所を? カウンターで良かったのでは……」
「ん? この方がゆっくりできて良いでしょ。個室だし」
「でもベッドはさすがに……」
「気にしすぎだって。ソファの代わりにベッドがあるだけだから、そんな気にする必要ないよ」
「そう、ですかね……?」
「まあ清水ちゃんがそんなにも気にするなら、変えてもらう? 空いてるかわからないけど」
俺はどっちでもいいけど、といった余裕な態度で、深山さんが微笑む。
何というか、わたしばかり意識させられているかと思うと、むっとしてしまう。この人は全然気にしていないのに。急に腹立たしくなってきて、反射的に目の前の男を睨んだ。
「まったく、問題ないです……っ!」
「そう、良かった。なら注文しよう。何飲む?」
「……あ。えーと」
深山さんにメニュー表を渡され、興奮したまま可愛らしい名前のカクテルをお願いする。そのタイミングで丁度店員が来てくれたので、深山さんがお酒を注文してくれた。
上手いこと流されてしまい、わたしは諦めてベッドに腰掛けることにする。
「ここ何回か来たことあるんだけど、毎回好評でさ」
「そう、ですか……」
好評だという相手は、女性なのでは?という余計な詮索をしたくなる。毎回ここに女性を連れ込み、お持ち帰りをしているのでは、なんて。
悶々としていると、店員が注文したカクテルを運んできてくれて、お礼を二人で伝える。そして、店員が立ち去った後、どさりとベッドのスプリングが軋む音がすると、深山さんがベッドに寝転がっていた。
「は――っ。あ、清水ちゃんも寝転んだら。楽だよ」
「いえ……さすがに……」
「うーん、こういう事言いたくないけど……上司命令にしてもいい?」
「……っ、分かりました」
上司命令だからといって、必ずしも聞く必要はないと分かっているけれど。突っぱねたところで更に面倒な事になるのが目に見えている。それにわたしを揶揄ったような口ぶりで、つい反抗したくなってしまう。
わたしはあからさまにため息を吐くと、深山さんの隣にゆっくり身体を横たえた。
「なかなかイイでしょ」
「……」
答えられずにいれば、ニヤニヤと隣で転がっている深山さんが近づいてくる。お互いベッドで寝ていて、向き合った状態。
あ、まずいかも――そう思った瞬間、深山さんに抱きしめられていた。
「きゃあ……っ!?」
「しーっ。大きい声をだすと迷惑だよ」
「っ。すみませ……っ」
意味が分からないまま謝って、深山さんのたくましい胸もとに、すっぽり身体が収められてしまう。抜け出そうにも、がっしりと腕で閉じ込められてしまって、逃げられない。少しでも落ち着こうと息を吸い込めば、深山さんの匂いが身体中に入り込んできてしまい、とろんと瞼が急激に重くなった。抱きすくめられて初めて自覚したけれど、深山さんの身体は思った以上に大きくて、お互いの性別を嫌でも認識させられる。
「あんまり慣れてない? こういうの」
「そ、そんなことないですけど……」
ベッドに押しつけていない方の頬を、柔らかく手のひらで撫でられ、くすぐったい気持ちになった。深山さんはすっと身体を起こすと、注文したカクテルを口に含んでいく。わたしも飲もうかなと同じく身体を起こせば、慣れたように深山さんに口づけられる。
「ん……!?」
深山さんの口からはアルコールの匂いがして、眉をしかめたのと同時に、すぐにわたしの喉を同じものが通っていった。やけに甘ったるい味のお酒だ。アルコール混じりの舌をねじ込まれて、少量ずつカクテルが注ぎ込まれてしまう。
「んっ……んっ……」
やがて満足したかのように、軽いリップ音を鳴らしながら、深山さんの唇が離れる。
「な…なにして、っ、んむ……っ」
唇同士が触れ合ってしまうような至近距離で、深山さんが微かに笑うと、空っぽの口で再び口づけをされた。唇同士を触れ合わせたまま身体をベッドに押し倒されて、深山さんの下敷きにされてしまう。抵抗しようと両腕を動かせば、その腕をベッドに縫い付けられてしまい、されるがままに深く口づけられる。閉じた唇を甘噛みされると、反射的に口を開いてしまい、分厚い舌が入り込んできた。
「んあ、あ……っ……」
――ふと女癖が悪いという言葉が浮かんでくる。
そんな人がどんなキスをするのかと思ったら、いきなり舌を激しく絡めるようなことは無く、ゆっくり歯列をなぞられた。その舌の穏やかな動きに、わたしはひそかに安堵する。
この生ぬるい口づけであれば、深山さんに翻弄されることはないだろうと。
わたしの口内を探るように、舌がぬるぬると動き、口内の皮膚も、歯の裏も、舌の裏も、すべてを味わいつくされていく。
「ふぁっ、んっ……や、やめ……っ」
「嫌? そんなとろとろの声を出して、誘ってきているのに?」
「誘って、っ、なんかぁ……っ、んあっ!」
文句を言ってやろうと思ったのに、急に身体へ痺れるような刺激が走り、言葉が途切れてしまった。訳が分からず目をぱちぱちと瞬きしていれば、へえ、と楽しそうな声がすぐ上から振ってくる。
「ここが弱いんだね」
「ぇ…っ、あっ、あっ、あ……」
上顎のざらついた所を舌先でくすぐられ、そのたびにびりびりと甘い痺れが広がってきた。そんな所が気持ちいいなんて、知らない。知らなかった。
大して良く思ってもいない上司に、自分の弱いところを暴かれてしまって――心が震えてしまう。
このままだと、わたしどうなってしまうの……?
ぬるぬるとひたすら上顎を責め立てられる動きに合わせて、わたしの身体がびくびくと跳ねた。
「んっ、う……っ、んんっ。そこ、やらぁ……っ! あうぅぅ」
「そう? そんなに嫌なら違うところにしようか」
「……ぁっ?」
透明な糸を引いて深山さんの唇が離れていくと、流れるような仕草でするりと黒髪を耳に掛けられた。ほんのり赤く染まった耳たぶにちゅっと唇を当てられ、びくんと腰が揺れる。
「うあ……っ」
耳弱い?と掠れ声で尋ねられてしまい、耳に熱い息がかかってしまう。ぬちゅりと舌が耳内に入り込んで、ぐちゅぐちゅ♡といやらしい音が脳内に直接反響してきた。
耳も、気持ちいい……っ。
体重をかけるようにベッドへ身体を押さえつけられているせいで、首を振って抵抗するしかないのに、碌に力が入らない。
「んんっ……♡ ふあ……♡ 耳っ、はぁ……♡」
舌先を窄めて耳の奥をくすぐられて、耳から犯されている感じがする。
腰にきちゃう……っ♡ だめ、でも、こんな人の愛撫で感じちゃうなんて……嫌なのに……っ……。
ぴちゃぴちゃ♡と淫らな音が響きわたって、頭がぼうっとしてきた。
「あうっ、っ……♡ やっ……♡ 深山さ、っ……もう……っ♡」
「……はは、ぐったりしてるね」
身体を押さえつけていた深山さんの熱が離れていき、代わりに首筋を舐められる。半開きの口端から涎が垂れてしまい、はっとして思わず口の端を腕で拭った。ぬるぬると白い首に舌を這わされると、お腹の奥に快楽が溜まっていく。
この人っ、なんで……ずっと舐めてるのっ……♡
こんなの、はずかし……っ♡
再び口元へ唇が戻ってきて、今度はスムーズに舌が熱い口内に入り込んできてしまう。
「んっむぅ……♡ んんっ、んちゅ♡ はぁ、はぁ……っ♡」
蕩けた瞳でぼんやりと深山さんを見れば、その瞳の奥は欲望でちりちりと燃えていた。まるで狩られる獣になったみたいで、少しも動けなくなる。深山さんの手がわたしのブラウスへと伸びてくると、ぷち……ぷち……とボタンの外れる音が聞こえてきた。
「っ……! だ…め……外しちゃ、っ」
震える手で深山さんの腕を掴めば、面白くなさそうに息を吐かれ、第二ボタンまで外れたところで手を止めてくれる。お店の中で胸を出すなんて、絶対駄目だ……っ。
「そう? なら外さないでおこうか」
「あ…当たり前、です……っ」
「服の上からでも楽しめるからね」
「え……」
中途半端に外れたボタンをわざわざ着け直してくれると、ブラウスの上から両乳房を突然揉みしだかれて――。
「ああっ、」
「柔らか〜。サイズも凄いよね。ブラウスぱつぱつだし」
「そんなこと、っ、言わないで……くださっ」
指を乳房に沈めるように、何度も両の乳肉を揉まれていく。乳房の感度は高くないが、興奮した身体には十分な刺激になってしまう。
「んっ、んっ……♡」
やがて、わたしの口から小さく嬌声が漏れ始める。あっ、あっ、と甘えた声を出しながら、涙で瞳を滲ませていれば、ブラウスの上から下着をずり下ろされてしまった。
「ひ……っ?♡ え、あっ、なに……っ」
「あーあ。下着ズレちゃったな。見える? 乳首が浮き上がってきてるよ」
「……ぇ、あ…あ……っ♡ らめぇぇ……っ♡」
頭をぐっと持ち上げれば、自身の乳首がぷっくり♡とブラウスを押し上げているのが見えてしまって、沸騰しそうなくらい身体が熱くなる。
どうしよ、乳首勃っちゃって、る……♡♡
それでも勃起した乳首に触れられることはなく、やたら乳房だけを責め立てられていく。左右の乳房を揉まれながら、口付けされて、同時に口内を舌で弄られてしまうと、快楽のことしか考えられなくなった。
「フ――ッ♡ フ――ッ♡ あっ、ああんっ、アッ……♡」
「んーちょっとだけ乳首舐めていい?」
「へ、あっ……?♡ ちく…び……っ?♡♡」
「そうそう。舐めるね」
だらんと深山さんの舌が突き出され、ぷっくらと膨れ上がった乳首のすぐ上に待機される。ブラウス越しとはいえ、後少しで乳首が舐められて、しまうっ。ひいっ、と消え入りそうな怯え声で、深山さんに訴えかけるのに、深山さんは舌を左右に動かして、わたしが震えるのを楽しんでいた。
「や、やめ…………ああっ!♡♡♡」
やっとのことで乳首に与えられた快楽は、相当のものだった。服の上から摩擦する感覚も、ぬるりと湿った感覚も、全てが気持ちいい。思わずびくんっ、と腰が浮く。ぢゅるぢゅるとわざとらしく音を立てられて、唾液で濡れた乳首はやけに淫らに見えてしまう。
「っ、ゆるひ…て……♡ もう舐めちゃ、っ♡ ううっ……♡♡ はずかし……っ、あっ♡ からぁ♡♡」
「上司に対する言葉遣いじゃないなあ。許してください、でしょう?」
「んっ、あっ♡ ゆるひて…くださ……っ♡」
「だーめ。ほら今度は右を舐めるよ」
「――うあっ♡♡」
ちゅぽっ♡と軽快な音とともに、左の乳首から濡れた唇が離れていくと、乳首の周囲のブラウスが濡れて、赤い突起が透けてしまっていた。それだけでも浅はかな自分が嫌になるのに、深山さんの唇が今度は右の乳首を吸い始めてしまう。
「んんっ、んうっ♡ は……っ、あっ、ああっ♡♡」
「……ん。こっちの乳首も透けてきた。良い眺め」
ちゅう♡ちゅう♡と布越しに乳首を吸われて、むずむずと疼いてくる。優しく歯で挟まれ、くにくにと舌先で胸の突起を虐められれば、堪らず胸を突き出した。
「ひあ……っ!♡♡ う゛〜〜ッ♡♡ ちくびっ♡ じんじんっ♡ しちゃうのぉぉ……っ♡」
「ふふっ、服越しだから焦れちゃったかな? これ、直接舐めたら気持ちいいだろうね」
「っ……それ、は……♡♡ 〜〜っ゛♡ ら、ら……め…れす……♡♡ お店、でっ……そんな、こと……っ♡♡」
「そう? だったら暫くこのまま舐めていようか」
「あ゛ああッ♡♡」
いつの間にか、片方の乳首を舌先でぴんぴん♡弾かれ、もう片方の乳首を指で捏ねられている。固くなった突起が痺れて痺れて、仕方がない。こんなの無理すぎる……っ♡ いつまで、舐めてる…の……っ♡
もういっそのこと、トドメを刺して欲しいのに。それさえも、深山さんはわたしに委ねてきていて。
「あ―っ♡ あ―っ♡♡ っ、うう…………♡ はうっ、あんっ♡♡ 乳首っ……♡♡も、もう……っ♡♡」
「もう、何?」
「ぅ……っ、その……あっ♡ あっ♡♡」
もっと直接な刺激が欲しいと乳首が疼いて、自然と胸を浮かせてしまう。すると、深山さんの舌に胸の突起を押し付ける形になってしまい、紛れもなく欲情した。
「あっ、う……♡♡ 深山、さ……っ……♡」
「うん?」
「っ……♡」
――直接、舐めて欲しい…です。
消え入るような声でお願いすれば、ニンマリと深山さんの口元が歪み、すぐに前言撤回したくなった。本当にひどい男だ。わたしが我慢できなくなるように導いて、その上でわたし自ら望んだようにするなんて。
「了解。ならこの服は脱がせるね」
「……はい♡」
今度こそ、ブラウスのボタンがゆっくりと外され、上の服が脱がされていく。ずり落ちてしまった下着も、もう不要だというように簡単に外されてしまい、上半身を守るものが無くなってしまった。
「っ……♡」
マシュマロのように柔らかな乳房が姿を見せ、その豊満さに深山さんが固唾を飲んでいる。じっくりと見られると、つい我に返ってしまい、居た堪れなくなってしまう。ベッドに付けていた頭を横に向けて視線を逸らせば、お仕置きとばかりに、脇を舐められてしまった。
「やぁ……っ!♡♡ そんなとこ、っ……きたない、です…………♡♡」
「汚くないよ。でも脇が嫌なら、ちゃんとこっちを見ていた方が良いと思うな?」
「う……わかり、ました…からぁ……♡」
外した視線を仕方なく戻すと、深山さんの唇がちゅう♡ ちゅう♡と乳房に触れていく。てっきり激しく乳首を舐めてもらえると思っていたのに。わたしは拍子抜けしてしまった。乳房の外側から順にゆっくりと舌が這い回り、その動きさえも過敏に感じてしまう。
「んっ……んん……っ♡ んあ……っ……んっ……♡♡」
「更に乳首が勃起してきてる。ぴくぴく震えてえっちだね」
「〜〜っ♡♡」
わざわざ口に出さなくてもいいのに。言葉にされると、嫌でも自分の状況を自覚させられる。キッ、と深山さんを睨むけれど、潤んだ瞳では効果がなかった。まるで乳房を掬い上げるように、舌で舐め上げられて、びくん♡とふしだらに腰が揺れていく。
「あんっ……♡♡ ふぅ、ふ……っ、ふ……♡」
そもそも何故、いま、舐めてもらえないのだろうか。せっかく羞恥に耐えて、先程お願いをしたというのに。
不意にクスッと小さな揶揄い声が、漏れ聞こえた気がした。え?と思い深山さんを見れば、舌先を見せつけるように、桜色の乳輪に触れてきていて。チロチロと優しくその桜色を舐められてしまう。
「あっ……あぁ…っ……あっ……♡♡ っ、ん♡ や……やらぁっ……♡♡」
「ん? 舐めるの嫌かな、やめておく?」
「〜〜〜〜っ♡ ちっ、ちが……♡♡ うう……っ……♡ んっ♡ そうで…は、なく……てっ……♡♡」
深山さんは紛れもなく、雄の目をしている。いますぐにでも襲われそうな雰囲気であるが、その愛撫はとてもソフトで軽いものであった。細くした舌先が、わたしの桜色を焦らすようにくすぐってきて、吐息が蕩けたようなぐずぐすの声が溢れ出ていく。
「あ……う、っ……♡♡ そこ…じゃな…♡ んん……っ♡♡ っうあ♡ っ――なんれ、っ♡」
「何かして欲しいことでも、あるのかな?」
「ん、ふうっ♡ っあ……♡ 乳首……っ♡ ちくびっ、がいい…れすっ……♡♡ 乳首が、いぃ♡♡ 乳首がいいよぉぉ……っ♡♡ もうそこっ、ちがうぅぅ……っ!♡♡♡」
涙声で必死に訴えれば、乳房を片手で鷲掴みにされ、引っ張られる。深山さんの舌が乳首すれすれのところまで突き出されると、触れる直前でぴたりと止まった。
「自分でしたいこと、してみて?」
「ぁ…ぁぁ……♡♡」
わたしは無我夢中で、身体を浮かせて、――そして、乳首が深山さんの舌に触れた。
「あ゛ああっっ!!♡♡♡」
ほんの一瞬、乳首を舐められただけなのに、わたしの身体はびくんっと跳ねてしまう。許容できないくらいの快楽が与えられてしまい、あ、あっ、と嬌声も震える。
けれど、一度わたしの乳首を舐めたことをきっかけに、深山さんはぢゅるぢゅる♡と音を立てて、わたしの乳首を吸引し始めてしまったのだ。
「あ゛〜〜ッ♡♡ ん゛あ゛あっ……♡♡♡ フ―ッ!♡ フ―ッ!♡♡ そんなっ、はげし……っ!♡♡ んん゛ううぅぅっっ♡♡♡」
「軽イキしちゃってるね。散々焦らされた乳首を舐められるの、いいでしょ」
「はあ゛あ゛――ッ♡♡♡」
ちゅぷ♡ ちゅぷ♡ ちゅぷ♡と乳首を吸われては離されて、勃起乳首がてらてらと妖しく光っている。
う、う……っ……乳首っ……きもひ、い……っ……♡♡
こんなのっ、知らないぃぃっ……♡♡
乳首だけで軽くイク、なんて。未知の快楽に対する期待と恐怖でわたしの目の前がちかちかと明滅した。
「ふあ゛ぁぁっ♡♡ あっ♡ あ゛っ♡♡ んっんんぅ、っ……♡♡ ちくびっ……しゅきぃ……っ♡♡♡」
「そう? すっかり乳首にハマっちゃって。可愛い反応」
「あんっ、ああん……っ♡♡ 深山、さっ……♡♡♡ ちくびっ、もっとぉ♡ もっと……♡♡」
理性なんてどこかに飛ばして、わたしは深山さんの頭を掻き抱いた。少し汗ばんだ髪が指に触れると、その指へ更に力がこもる。カリカリと爪先で乳首を引っ掻かれながら、空いている方の乳首を内側に捩じ込むように、舌先で押し込まれてしまう。
「あ゛っ♡♡ あ゛……っ!♡♡♡ それ、イイ……ッ♡♡ はああぁぁんんっ♡♡♡♡」
たっぷりの雌声を大口で響かせ、すっかりわたしの身体はクタクタになっていた。ちゅぽっ♡と深山さんの唇が離れていくときでさえ、腰が痺れる。はぁ、はぁ、と荒い呼吸で深山さんを見ていれば、深山さんの手がわたしのスカートにかけられて――。
「あ……っ……♡♡♡ ら……め…………♡♡♡」
快楽に蕩け落ちたわたしの声は想定していたよりもずっとか細く、もしかしたら深山さんには届かなかったかもしれない。もう一度何とか訴えようと息を吸いこんだ瞬間、ピリッ……と嫌な音がした。
「…………ぇ?」
その訝しげな音は一回では終わらず、更に、ピリィ、ピリィと音は続く。首を傾げて深山さんの動きをみれば、丁度、わたしのストッキングを裂いているところだった。
「っ、うそ……っ、ま、まっ…て……くださっ」
「待たないよ」
ショーツのクロッチ部分を中心に、ストッキングを破かれると、次に深山さんはわたしの腰を持ち上げてくる。今度は何っ、とその動きに少しでも従ってしまったのがマズかった。その隙を見逃してもらえず、一瞬でわたしのスカートがずりおろされてしまう。
「や……っ!?」
下半身を守るスカートが無くなってしまえば、残ったのは破れたストッキングとショーツだけだった。
けれど、深山さんは、弱点であるはずのショーツには目もくれず、太腿がはっきり見えるまでストッキングを更に裂いていく。
「ちょ、っ…と、ほんとに……っ、何を……」
「何って……ここまで来たら、分かるでしょう?」
するりと深山さんの掌がわたしのクロッチを撫でた。
「ひあ……っ!?♡♡♡」
ぐちゅんっ♡とはしたない水音。いやいやと左右に首を振れば、片太腿を持ち上げられて、ぢゅ♡と白い足に赤い痕が付けられる。
「ん゛っ……♡♡ っそんな、とこ……っ♡ それにっ、ここ……!♡ おみ、せっ♡♡ ん゛う゛♡♡」
「まあ確かに清水ちゃんのいう通りだね。でも店でこんな裸みたいな格好してる方が、問題じゃないかな?」
「うう……!♡♡ らっ、て……♡ あっ♡♡ あ゛…ッ♡♡ も……っ、足やめ…てぇぇ……♡♡♡ はうっ♡♡♡」
こうしている間も、太腿にキスマークを増やされてしまって、視覚的にも興奮してしまう。気がつけば、眉は悩まし気に下がり、瞳は潤んで、口は半開きの女の顔になっていた。
「ひんっ♡ あ……っ……♡♡ ああ……っ♡♡ 痕っ♡ そんなに……つけちゃ、っ……♡♡♡」
「服着てれば、見えない位置だから大丈夫だよ」
「ん……っ♡♡」
赤い華をぬるり……♡と舐められ、徐々にその舌はわたしのショーツへ移動していく。
これ以上はだめなのに。……なのに、なんでわたし抵抗してないの……っ♡♡ こんな男に負けたくないのに。でもこれ以上は……もう……っ♡♡
ショーツの上に顔を寄せられ、すんっと臭いを嗅がれてしまい、ぴくんっ……♡と腰が揺れてしまった。
「あう♡♡」
すると深山さんの舌がショーツを押し上げる肉芽へ触れてくる。ぬとぉぉ…♡といやらしい水音が秘部から聞こえて、びりびりと肉芽が甘く痺れた。
「んああ――っ♡♡♡」
「ん、やっぱりクリの反応がいいね。このままイクところ見せてよ」
「あっ、いやっ……♡ ああっ、っあ…く……♡♡ んあぁぁ……っ♡♡♡ クリ、っ♡ らめ……っ、れす♡♡」
女の泣き所である肉芽は、ショーツの上からの刺激でも十分甘い。ぴくっ、ぴくっ、と腰を揺らせば、煩わしそうに両太腿を掴まれ、舌をぐちゅりと押し付けられる。
涙で滲む視界の先に、飲みかけのカクテルが見えて、訳が分からなくなってしまう。
「ひうっ、あっ、ん゛んっ♡♡ ど…して、っ……♡♡ お店で、っ……こんな……っ♡♡♡」
「ふっ、何を今更。俺との飲みにノコノコついてきて……本当はこうなることを期待してたくせに」
「っ……♡ そんな、わけっ……♡♡ あ゛あっ!♡♡♡ んあっ、いやっ、ぁぁ……!♡♡♡」
ショーツごと肉芽を口に含まれ、わざとらしく上目遣いでわたしの顔が覗き込まれる。あ……♡と小さな声がわたしから漏れるのと同時に、ぢゅるるるっ♡♡と肉芽を吸い上げられた。
「ひあ゛ああぁぁっっっ!♡♡♡♡」
ガクンと腰が跳ねて、ベッドのスプリングが軋んだ。ショーツの隙間から透明な愛液が雫を作って垂れていく。じんじん♡と快楽で脳が痺れる。どろどろに甘やかされるような絶頂がわたしの身体を襲った。
「あ゛っん゛ん……っ♡♡ あ゛っ……あっ♡♡ あ……イっ、て……っ……♡♡♡」
「思ったよりイクの早かったなあ」
「ぇ、あ゛ッッ?♡♡♡」
絶頂の余韻で身体を震わせていれば、ショーツと秘部の間に指を入れられ、ぐいっと布を横に伸ばされた。露わになった秘部の割れ目からは、白濁した本気汁が漏れてしまっている。
ああ、きっと直接舐められてしまう。そんな予感があるというのに、わたしは一歩も動くことができなかった。
「うん、大人しくしててイイ子だね」
「――ぁっ♡♡♡ あの、まっ……あ゛ああぁぁッッッ!♡♡♡♡」
わたしの静止なんて聞かれるはずもなく、熱い舌がわたしの肉芽に触れる。直接肉芽を舐められる刺激は、相当なものだった。ぴちゃ♡ ぴちゃ♡といやらしい水音が響く。肉芽の裏筋をゆっくりと舐め上げられると、じいぃぃぃんん♡とした痺れが収まらないのだ。
「ふあ゛っ♡♡♡ あ゛っっ♡♡ ん……ッ♡♡ ふぇ、ぇああああ〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」
「マン汁止まらないね。そんなに気持ちいい?」
「はあぁぁ……っ♡♡♡」
気持ちいい、気持ちいいに決まってる。
クリトリスが柔らかく蕩けていく感覚が、頭にこびりついて、ずっと気持ちがいい。舌で肉芽の側面をくすぐられると、ぶるん♡と真っ赤な突起が揺れた。
「あ゛ッ、ア……ッ♡♡ う゛あっっ♡♡♡ イ、イ……クッ……!♡♡ クリ…イキしちゃ――っ♡♡ ひああっ♡♡♡ んっ、深山さっ……♡♡ イクイク……ッ!♡♡♡」
「いいよ、イって」
「そ……んなっ……♡♡ イク……ッ!♡♡ あ゛――ッ♡♡♡ あ゛――ッ♡♡♡ ――っ♡ あ、イクイクっ!♡♡ イっぐう゛うぅぅぅ――――――ッッッ!!♡♡♡♡♡」
背中を限界まで仰け反らせ、涙声で嬌声を溢れさせたまま、愛液をこぷり♡と噴き出した。意味をなさない言葉を発して、ひたすらに深山さんの頭を掻き抱き、絶頂の衝動に耐える。秘部のあたりで深山さんが濡れた口元を腕で拭っているのが見えて、かあと頬が真っ赤に染まった。
「はぁ、はぁ…っ、は……っ♡♡ んん……っ……♡♡♡ ……はうっ!♡♡♡ あっ、あ、ああッ……!♡♡ 舐めちゃ……あっ♡♡ 乳首も……っらめえっ♡♡♡」
絶頂を迎えたばかりの秘部の花びらをぬるぬると舐められたまま、伸びてきた手がわたしの乳首を弄ってくる。
「んああ゛っっっ♡♡♡ はひ、っ……♡♡ あ、あ、あっ♡♡♡ ふあぁぁ――……っ♡♡♡♡」
こんなの……ずるいっ♡♡
腰が甘く痺れて、奥が堪らないとばかりに疼いている。この先を望んだ秘部がひくひく……っ♡と収縮し、深山さんのモノを欲しがっていた。
嫌な……はずなのに……どうして……っ…………♡♡
「んんんぅぅ……っ!♡♡♡ ん゛っ、んんっ、あうっ…………♡♡♡♡」
肉芽を吸い上げられながら、どろっどろに快楽へ蕩けた瞳で深山さんを見つめる。ふうん、と何故か納得したような低い声がぽつりと聞こえると、片手でぎゅむと両頬を挟まれた。
「――そろそろお開きの時間だけど、どうする?」
「は、え……っ?♡♡」
「このまま帰るか、それとも――もう少し一緒にいる?」
「っ……♡♡」
……こんな疼いた身体のまま、帰るなんて出来ない。わたしは重たい上半身を支えて身体を起こし、きゅ……と深山さんの腕の裾を掴んだ。
「……何か言いたいことがあるの?」
分かっているくせに。すっかり勝者みたいな笑みを浮かべて、優しいふりをしながらわたしの頭を撫でてくる。
「…………続き、したいです……」
深山さんの口元が妖しく歪むのと同時に、わたしの唇が奪われた。息遣いが分かるほどの至近距離で、ホテル行こうか、と囁かれる。無我夢中でこくこくと何度も頷けば、満足そうな深山さんに、再び唇を奪われてしまった。
to be continued……