名称未設定

会議室の棚に隠れてこっそりクリをスリスリ♡ 声が満足に出せないまま、ずっとイクのを我慢させられてしまう話♡


名前変換

犬井:穏やかな性格で恋愛脳。以前仕事でミスを庇ってくれた時から上司である倉木のことが好き。
倉木:主人公の上司。寡黙そうに見えるが、実はそうでもない。いつも好き好き言ってくる主人公に絆されている。

※本作品では、名前変換①②のみ使用可能です。③、④は入力しても使用できませんのでご了承ください。



 ありがとうございましたと、スピーカー越しに声が聞こえて、リモート会議の終わりを告げた。
 大きめのテーブルにたくさんの椅子、大の大人が余裕で数人入れそうな棚があり、上司と二人で使うには少し贅沢すぎる会議室だ。ここの会議室は他の会議室とは離れた場所にある分、その代わり十分なスペースが確保されていた。普段はもっと小さい会議室を使うのだが、今日はこの時間どこも空いていなかったのである。

「後で議事録の送付を頼めるか?」
「はい、もちろんです。倉木さん」

 わたしはにこりと微笑み、タスクリストにメモをする。ちらりと上司である倉木さんの様子を見れば、カタカタとパソコンで何かを打ち込んでいた。

 ――相変わらず整った顔立ちだ。鼻筋は通っているし、形の良い唇から漏れる声は、少し掠れたように色っぽい。ハスキーボイスというのだろうか。それでいて仕事まで出来ると言われてしまえば、好きにならない方が無理だろう。
 パソコンに打ち込んでいる文章にキリがついたのか、倉木さんが顔を上げた瞬間、わたしは倉木さんに話を振る。

「今日は金曜日ですね。倉木さんは飲みに行ったりするんですか?」
「……俺か? 特に予定はないな」
「え、わたしも空いてますよ! だったら一緒に飲みに行きましょう」
「犬井と俺でねえ、何故?」
「何故って、倉木さんが好きだからですよ〜〜」

 いたって当たり前のように倉木さんへ好きだと言えば、今日は流されず、何故か目を細められた。
 実は普段から倉木さんが好きだと、わたしは日常的に告白している。最初は困惑している様子だった倉木さんだったが、最近は「はいはい」と軽く流されるようになっていた。だから、今日もそうだと思っていたのだけれど。

「――なあ」
「はい……?」
「そんなに俺のことが好きなのか?」
「え……っ、ええと……」

 思わぬ返しをされてしまい、ぶわりとわたしの頬が真っ赤に染まっていく。改めて聞かれると、何だか照れてしまう。

「……はい…………好き、です………………」
「――そうか」

 何の確認だろうと思えば、倉木さんが椅子から立ち上がり、わたしの横へ近づいてきた。そして、わたしの右頬へその大きな手を添えられた後、整った顔が寄せられてきて――。

「ん…………」

 気がついたときには、倉木さんに優しく口付けをされていた。ちゅ……とリップ音が聞こえて、すぐに唇が離れていく。その間ずっと目を開いていたせいで、倉木さんの顔が至近距離で目に入ってしまい、動揺してしまう。

「あの、倉木……さん…………?」
「犬井、俺のこと好きなんだろ」
「好き、ですけど……んっ」

 戸惑っている間に、再び倉木さんの唇が重ねられる。今度は慌てて目を閉じた。柔らかい倉木さんの唇の感触が伝わってきて、ぞくりと背筋が震える。

「……だったら何の問題もないな」
「ふ、あ……んん、どういう……っ」
「俺も犬井が好きだからだ」
「――っ、うそ……んむっ、んんぅ、っ」
「こんな事で嘘をつくわけないだろ、分かれよ……っ」
「んっっ」

 あまりにも自分に都合が良いことを言われてしまい、混乱する。
 え……っ、倉木さん、わたしのこと、好きなの……っ?
 分からせられるように下唇を甘噛みされて、小さく嬌声が漏れてしまった。短い間隔のキスを何度も与えられてしまえば、嫌でも倉木さんの言葉を信じることになっていく。

「あうっ、んっ、んんっ……」
「はあ……可愛い声だな。そそられる」
「そん、な……っ、んん……ぅ……」

 ちゅ、ちゅ、と軽快な音を響かせながら、鼻や頬、瞼、首筋と、唇以外のところへも順に口付けを贈られる。その度に緩く身体を震わせていれば、頭をよしよしと撫でられ、心臓が高鳴った。愛情たっぷりの口付けでどんどん甘やかされて、理性が吹き飛んでしまいそうになる。

「ゃ、んっ、……だめ、です……こんな、ところで……んっっ」
「大丈夫、誰も来ないよ」
「んむぅぅ……っ」

 会社でこんなの絶対駄目なのに……っ。
 好きな上司に求められて拒否できるほど、わたしは出来た人間ではないのだ。口では抵抗するような言葉を出しつつも、倉木さんからのキスを拒めない。
 そのまま軽い挨拶みたいな口付けを、数えられないくらいされた後、徐々に一回の口付けが長くなっていく。

「立って」
「あ、ぇ、は…い……」

 ふわふわと夢見心地で席から立ち上がれば、がばりと勢いよく倉木さんに抱きしめられてしまった。一瞬で倉木さんの匂いが広がってきて、頭がくらくらする。心地よい体温だ。じわじわと熱がわたしにも伝わる。背中へ回された腕は思っていた以上に、たくましかった。

「ずっとこうしたかったよ。犬井の華奢な身体を抱きしめてみたかった」
「倉木さ……んんっ……!」

 また二人の唇が重なった。倉木さんの唇はしばらくわたしの唇に重ねられたまま、動かない。何かに縋っていないとどうにかなってしまいそうで、わたしは必死で倉木さんの背中へ両手を回した。

「んん……ふっ……ん……っ」

 しばらく唇を触れ合わせていると、少しずつ息が苦しくなってくる。緊張していて鼻呼吸がうまくできていなかったのだ。思わず苦しさで倉木さんの背中を数回叩けば、ようやく倉木さんの唇が離れた。

「……ぷあ、っ、はぁ、はぁ、はっ…………」
「口、開けて」
「あ……んむぅぅ……っ」

 そろそろと小さく口を開けば、次の瞬間、ぬるりとした感触が口内に広がってくる。分厚い舌がわたしの舌をくすぐってきて、いやらしく腰が揺れていく。熱くて熱くて堪らないせいで、耳まで赤く染まった。

「ん…んんっ……んふぅぅ、っ、ん……あうっ……!」
「こら、逃げるな……っ」

 不意に舌先をじゅるじゅると吸引されてしまえば、快感電流がわたしの全身を巡った。反射的に顔を背けて逃げようとするのに、すぐに右頬を片手で押さえられ顔の向きを戻される。甘い痺れが収まらなくて、膝ががくがくと震えてしまう。

「んや、あ……っ♡ んああっ♡ あっ、あ……っ、ああ……♡ す、吸っちゃ…らめ……♡」
「何故? 気持ちよくないか……っ?」
「き…気持ちい、ですけど…ぉ……♡ あんんっ……♡」
「だったら何の問題もないな」
「きゃんっ♡」

 生温かい手の感触がシャツ越しに乳房へ伝わる。舌を絡ませながら左の乳房を激しく揉みしだかれて、じんじんと胸が疼く。ふぅ、ふぅとお互い獣になったみたいな荒い呼吸をしているのに、それさえも興奮材料になっていた。

「あ…あ……♡ んんっ……!♡」

 上顎を舌の先っぽで擦られると、その動きに合わせてびくびくと腰が揺れる。敏感になった身体では、倉木さんの指の動きがはっきりとわかってしまう。服の生地越しに倉木さんの指が乳肉へと沈み、思わずぎゅっと目を閉じた。

「上、脱がせるぞ。大人しくしててくれ」
「え……っ」

 はっとして目を見開けば、倉木さんがわたしのブラウスのボタンを乱雑に外している。慌ててその手を掴んで抵抗しようとするが、雄に力で敵うはずもない。むしろその可愛らしい抵抗が倉木さんの狩猟本能をくすぐっていく。

「ゃぁ……っ♡ さすがに、っ、はぁ、はぁ……♡ 服は……らめ、ですぅ……♡」
「……ここは普段使われない会議室だ。犬井がこのいやらしい胸を出していたところで、バレない」
「あうっ♡♡ おっぱいっ♡ 見ないれ…くださ、っ……♡」

 白いブラウスの下には、可愛らしいピンク色のブラジャーが隠れていた。容赦なくそのブラジャーを両手で押し上げられると、ばるん♡♡と豊満な乳房が倉木さんの目に入ってしまう。ごくり、と喉を鳴らす音が静かな部屋に響く。

「あぁ……♡♡ そん、な……♡」
「着痩せするタイプだったか。それに犬井の乳首……薄ピンク色で可愛らしい」
「うぅぅ……っ♡ 恥ずかしい、からぁぁ……♡」

 じっくりと倉木さんに乳房を見られながら、そのお椀の形に添って人差し指で絹肌をなぞられる。ぴくん、ぴくん、と震える身体が可笑しかったのか、倉木さんの指は止まらない。
 倉木さんに胸を見られて恥ずかしいのに……気持ちよくて、どうすればいいの……っ♡
 会社で駄目なのにっ♡ こんなに欲情させられてしまったら、わたし、もう……っ♡
 わたしの困惑もそのままに、ふっくらとした乳肉を片手でそっと掬われる。そして唇をその白肌に寄せられると、ちゅう♡とキスマークが付けられてしまった。

「ん……っ♡♡ 倉木しゃ……♡ ふ……っ♡ あぅぅ……♡♡」
「ああ、悪い。口が寂しかったか? ほら、ベロ出せ。犬井が好きなのをやってやる……っ」
「んあ…………♡ ああっ!♡♡ あっ、んっっ……♡」

 倉木さんに乳房を直接押し付けた格好で、ぢゅ♡ ぢゅ♡と舌を吸引されてしまい、腰がじんじん♡と痺れてくる。それどころか乳房をやわやわと両手で揉みこまれてしまい、とろんと瞼が重くなってきた。

「ん~~~~っ♡♡ はふ……♡ あんっ♡ ああ……っ♡ あ……♡♡ っ、倉木さ……もっとぉ……♡♡ もっと、してくだ…さぃ……♡」
「ようやく素直になってきたな。いいよ、どこ触ってほしい?」
「っ……♡」

 ぐちゅぐちゅ♡と舌をくっつけながら、無意識のうちに胸を突き出してしまっている。その胸の突起は、つぅん勃ち上がっておりわたしの興奮度合いを示していた。わたしは左胸に添えられた倉木さんの手を掴むと、中心へ向かってずれるように誘導する。
 すると倉木さんの指の第二関節あたりが乳首にそっと触れた。

「んあっ♡♡ フ――ッ♡ フ――ッ♡ ここっ♡ ここを……触って、ほしぃ…れす……♡♡」
「ここって……どこ? ちゃんと言ってくれないと分からない」
「はぅ……♡ …………ち、ちくび……っ♡ あっ♡ ちくびれす♡ んっ、ちくび、倉木さんの指で…虐めてェッ……!♡♡」
「……いい子だ」
「――――ああぁっ!!♡♡♡」

 ご褒美とばかりに両方の乳首をコリコリと人差し指でゆっくり擦られ、悲鳴みたいな嬌声が漏れてしまう。曲げた人差し指でぴん♡ ぴん♡と硬くなった突起を弾かれてしまうと、背中が仰け反ってしまい、乳房が四方に揺れた。開きっぱなしの口から涎が垂れる。

「あっ、あっ、んっ……♡ あぁ……っ♡ あっ、あ、あ……♡ っ、ちくび……きもひいっ……♡♡」
「犬井の乳首、カチコチになってきてるぞ」
「んんっ、ふぅ……!♡♡ らってぇ♡ 倉木さ、んが、あんっ♡ さわる…から……ぁ……!♡♡」
「乳首を虐めてと言ったのは犬井だろう。それともあれか、これじゃ足りないのか」
「ひぐっっ!!♡♡♡」

 片方の乳首を伸ばすように引っ張られてしまい、突起が赤く腫れ上がっていく。そして、それが伸びきったところで指をぱっと離され、可哀そうなくらいぴくぴく♡乳首が震えていた。

「あ……♡♡」

 舌を口外で絡め合わせながら乳首をスリスリと指腹で擦られ、いやらしく桃尻を撫でまわされる。わたしはここがどこかも忘れて、倉木さんの愛撫に夢中になった。
 乳首虐められながら、キスするの気持ちいい……♡

「そんな顔されると滾るな……っ、なあ次はどこを触ってほしい?」
「ん……♡ それ、はぁ……っ……♡♡」

 赤くなった耳元に唇を寄せられ、ねっとりと言葉を注ぎこまれる。きゅんきゅんと全身が高鳴っていく。
 次って……♡ どうしよう……♡♡
 望めば叶えてもらえるこの状況で、何をお願いしようかと倉木さんを見つめた、次の瞬間。
 バタバタと慌ただしい足音が廊下から聞こえてきた。

「っ……!? 倉木さん、誰か来て……っ」

 わたしたちはハッとして身体を離した。よくよく耳を澄ませば、その足音は徐々に近づいてきている。そもそもこの会議室は他の会議室と離れていて、用事があるとしたらこの部屋しかないのだ。
 けれどわたしはブラウスの前を開けて、ブラジャーもずれてしまって、乳房が露出してしまったひどい格好をしている。
 こんな乱れた格好で、誰かと鉢合わせなんてできない。
 急いで何とかしないと……っ。

「くっ、こんな時に限って……こっちに来い…………!」

 わたしは倉木さんに強く手を引かれて、部屋の奥へと連れていかれる。そして、倉木さんは部屋の角にある大きな棚を開けると、その中へ入るように促してきた。ほかに方法も思いつかず、わたしがその中へ入りこめば、すぐに倉木さんも入ってきた。

「……静かにしていてくれ」

 口元を倉木さんの大きな手で覆われ、わたしは無言でこくこくと頷く。何とか二人とも棚の中に隠れられたけど……大丈夫かな。
 ただこの棚は大したものではないようで、隙間から所々外の光が漏れているから、あまり中は暗くない。
 息を呑んで外の様子を伺っていれば、やがて、ガチャリ……と扉が開く音が聞こえた。

「……っ!」
「……大丈夫だから」

 わたしを安心させるように、倉木さんが肩を抱いてくれて、どきりと心臓が高鳴ってしまう。

『――――ほら、ここならいいでしょ? 人居ないし』
『でも、水谷さん……っ! ここパソコンが置いてありますよ。誰かすぐに戻ってくるんじゃ……!』
『んー? ……いやあ、大丈夫だと思うけどね』
『ちょ、まって、くださ……っ』

 会議室に男女の声が響いてきている。聞いたことがある声な気がするけれど、誰かまでは特定できない。
 というか、何の用事で彼らは会議室に来たのだろう。
 早く出ていってほしいな……。

『何で抵抗してるの? いいから服脱いで。犬井ももう限界でしょう』
『っ、それは……』

 ぷちぷちと服のボタンが外れる音が聞こえてくる。
 ――そう、まるで先ほどのわたしみたいな、ブラウスのボタンが外されていく音。そして、ぴちゃ、ぴちゃ、と水音まで聞こえてきた。

『ああんっ♡♡ んっ♡♡ 水谷さぁん……だめェッ……♡』
『キスだけで感じすぎだよ』
『や……っ♡ 乳首っ♡♡ んんぅ……っ♡』

 ――待って……っ、これ……あの人たち、ここでセックスしようとして…るの……っ?
 女性の甘えたような嬌声が、棚に隠れているわたし達まで届いてくる。このままだとすぐ出て行くどころか、しばらく居座られてしまうだろう。
 それに、先ほどまで倉木さんに責められていたせいか、嬌声や水音を聞いて、身体が疼いてきてしまっていた。乳房の先端がむずむずする。頬も林檎みたいに真っ赤だと思う。そおっと横を見れば、目もとをほんのり赤くした倉木さんと、目が合ってしまった。

「……ぁ…………」

 視線が絡んだまま少しも動けないでいれば、倉木さんの顔が近づいてくる。唇同士が触れ合う一歩手前といったところで、倉木さんの右手がわたしの後頭部に添えられた。そしてその頭を引き寄せられると、唇が重ねられる。

「ん……っ♡」

 軽い挨拶のような口付けを済ませた後、すぐに倉木さんの舌がわたしの口内へと入ってきた。ぴったりと隙間なく唇を合わせながら、ぬるぬると舌が動いていく。

「ふっ……♡♡ んう……っ♡」

 気持ちいいけれど、大きな声を出したら外の人たちにバレてしまう。必死に声を抑えて、倉木さんの腕のワイシャツを握りしめているのに、容赦なく舌で愛撫される。びりびりと甘い刺激で腰が痺れてきてしまって、嬌声が出てしまいそうだ。

「……ぷあっ♡ 倉木さ……っ、らめです……♡ ばれちゃう……っ♡」
「犬井が声を出さなければバレない。それに犬井だって物欲しそうに俺を見てただろ」
「それは……外の……っ、えっちな、声……聞こえた、から……♡」
「それでムラムラしてきたのか?」
「う、ぅぅ…………♡」
「……まあ、俺も犬井と変わらないが」
「え……っ、それって、っ、――んんっ……♡♡」

 ふにりと柔らかく唇が触れ合う。
 くちゅ、くちゅとゆっくり舌を口内で掻き混ぜられながら、全身が熱を帯びていく。隠れているせいか、余計に興奮が煽られてしまって、倉木さんしか、もう見えない。

 あう……♡ 気持ち、いい……♡ 気持ち…いぃ……♡♡

 お互いの呼吸音がやけに大きく聞こえてくる。わたしの口内で好き勝手する倉木さんの舌へ、わたしの舌を擦り合わせた。

「ふぅ、っ……♡♡ んっ、んん、っ、ふ……♡♡♡」
「……声、自分で抑えられるか?」
「……ぇ…………?♡♡ は、はぃ……♡♡」

 吐息がかかる距離で問いかけられて、思わず肯定の返事を示す。左手を口元に持っていき、しっかりと唇を覆えば、無言で倉木さんが頷いた。
 すると倉木さんの右手が、わたしの露出した乳首へと伸びてくる。

「〜〜〜〜っ゛!?♡♡♡」

 ピィン♡と人差し指で硬くなった乳首を弾かれ、思わず声が出そうになった。目を見開いたまま、わたしは全身をびくりと揺らす。

 危なかったぁぁっ♡♡
 声、出ちゃう…ところだった……♡♡

「ふ――っ♡ ふ――っ♡♡ ん、ん、んっ……♡ 急に、だめ……っ……♡」
「宣言してからなら良いのか? なら、しようか。――今から犬井の乳首を指で弄りながら、舐めるぞ」
「ひ……っ♡」

 ずくん♡とお腹の奥が重く響いた。左手の人差し指が片方の乳首に当てられ、もう片方の乳首に唇が寄せられる。そして、それは同時に動き出してしまった。倉木さんの人差し指がコリコリ♡と乳首を指腹で弾き、口内に含まれた乳首が舌でぬるぬる♡と舐められ始めたのだ。

「ん゛――っ!!♡♡ ……はぁ、はぁ…………♡♡ ん゛ぐぐぐ……ぅ……!!♡♡♡」
「そうそう。ちゃんと声抑えておけよ。声出したら外に聞こえてしまうからな」
「そ……ん、な…………♡♡ っ゛〜〜!?♡♡♡ フ――♡ フ――♡ っぅ……!!♡♡ 〜〜〜〜っぐ♡♡♡」

 すっかり欲情した身体への乳首責めは、充分すぎるほどの刺激だった。気を抜いたらすぐにでも声が溢れてしまいそうで、必死に唇を噛み締める。全身がじわじわと汗まみれになってきて、ストッキングが足に張り付いて気持ちが悪い。わたしの胸へと寄せられる倉木さんの頭に片手を乗せた。

「は……っ♡ はぁっ……♡ んん……っ♡ 倉木さ……もう……っ♡♡」
「……分かってる」
「あんっ♡♡♡」

 倉木さんの唇がわたしの胸もとから耳へ寄せられると、かぷりと耳たぶを甘噛みされた。ふぅ――っと熱い息をそのまま注ぎ込まれて、びくんっ♡と身体が揺れてしまう。

「や……っ、耳は……ぁ……!♡♡」
「耳弱いのか?」

 再び耳内へ熱い息がかけられる。

「……きゃんっ♡♡ 声でちゃう、の……で……♡♡」
「そうか。ならきちんと口を押さえておけよ」
「っ……♡♡ ――んんっ♡♡♡」

 ぬちゅり……♡といやらしい音が脳内に大きく響いてきて、頭がくらくらする。

 うあ……♡ これ直接……っ♡♡ えっちな音……聞こえちゃ……っ……♡♡

 耳の中へ舌をぐちゅぐちゅとねじ込まれつつ、片方の乳首をカリカリと爪先で引っ掻かれていく。

「んふうぅぅぅ……っ♡♡♡ っ――♡♡ っ――♡♡ はぁっ♡ ま……って、くださ……っ♡♡ 本当に声、我慢できな……っ♡♡ んんんっっ♡♡♡」
「はは……っ、犬井のこんな恥ずかしい格好見られたくないだろ? だったら静かにしないとな」
「……ぅぅうぅ……っ……♡♡♡ フゥ――……ッ♡♡ ……ゃ……っ♡ 乳首っ……♡♡ 同時、しないれ……♡ んふぅぅ――♡♡♡」

 ゆっくりとカリカリ虐められる乳首。真っ赤に腫れ上がって大きくなったその突起は、恥ずかしい雌の象徴になってしまっている。胸から与えられる甘い刺激に、腰ヘコを止めることができなかった。
 ヘコヘコヘコ……ッ♡♡ ヘコヘコッ♡ ヘコヘコ♡

「おいおい……少しは腰振り我慢したらどうだ? 声はともかく身体は全然我慢できてないぞ」
「あぅぅ……ごめんな…さ……♡♡ んんんん……っっ♡♡♡ ん――っ♡ ん――っ♡♡ きもひ、い……♡♡」
「謝るくらいなら、その下品な腰振りをやめてみろ」
「……ん、んぐぐぐ……っ……♡♡♡ う゛〜〜〜〜っ♡♡ ふぅ、う゛……♡♡」

 腰が動かないようにと下半身に力を入れるけれど、乳首を優しくコリコリ♡と指で捏ねられてしまえば、一瞬で腰がヘコヘコ……♡縦に揺れてしまう。むちゅり♡と唇を合わせられ、舌を絡めとられて、甘い唾液を交換していく。

「倉木、ひゃ……ん……♡♡♡」

 すっかり甘えるように正面から倉木さんに抱きついて、膝の上に座りこんでいる。両手を首に回してぐちゅぐちゅと口内を犯されてしまえば、ここがどこかも忘れてしまう。
 もっと倉木さんが欲しいと舌を突き出し、倉木さんの分厚い舌を舐めていると、激しく何かを打ち付ける音が外から聞こえてきた。

 パンパンパンッッ!♡ パン!♡ パンッ!♡ パンッ!♡

『あ゛あああっっっ♡♡♡ 水谷さ♡♡ ん゛ひい゛いぃいぃ――っ!!♡♡♡♡』
『相変わらず、犬井の中はっ、最高だね……っ!♡ 』
『やあ゛ああぁぁんんん♡♡♡』

「……っ!?♡♡♡」

 これって……♡♡ もしかして……♡ あの人たち…入れちゃってる…の……っ♡♡♡ 会社で挿入しちゃって、る……♡♡
 会話の内容と激しくぶつかり合う音で、外の人たちが挿入してしまっていることが分かってしまう。横を見れば、流石の倉木さんも固まってしまっていた。

「……あの…………倉木さん……これ……って♡♡♡」
「…………入れてる、みたいだな……」
「そう…です、よね……♡♡」

 人の性行為を覗いてしまっているような状況に、内心ばくばくと心臓の鼓動が速くなる。ふと、倉木さんの下半身を興味本位で見てみれば、黒いズボンを押し上げているソレが認識できてしまった。

「あ……♡♡」

 そのズボンの上からでも分かる雄竿の大きさに、思わず感嘆の声が漏れてしまう。

「ん? どうかしたか」
「え……!♡♡ い、いえ……なんでも…………♡♡」
「ふうん」

 絶対倉木さんのおちんぽ大きい……っ♡♡ 服の上からでも分かるくらいっ♡ あれ……もしも……入れられたら…………どうなっちゃうんだろ、う……♡♡
 本当にただの好奇心で、倉木さんの下半身へと手を伸ばし、その雄竿をぎゅっとズボン越しに掴んだ。

「ぐ……っ、おい……!?」

 ぴくりと小さく倉木さんの身体が揺れる。

「あ……♡♡ し…ゅごい……♡♡ 倉木さ……♡」
「…………やったな……っ」

 握った感触は思った以上に雄雄しくて、脳内から蕩けていく。掴んだままの手を離せず、倉木さんの動きを待つ。ドクン……ドクン……と心臓の脈動が更に大きな音を立てている気がした。
 やがて倉木さんの右手が動くと、わたしの秘部へストッキング腰に触れてくる。ぐちゅん♡♡と愛液がいやらしく跳ねる音。

「ひあ……っ!?♡♡♡」
「おっと……声を出すな……っ」
「っ……♡♡ あの……でも……♡♡」

 くちゅん、とはしたない音を響かせながら、倉木さんの指が皮膚の割れ目をなぞる。そして薄いストッキング生地に爪を当てられ、次の瞬間には、ピイッと布が裂けるような嫌な音が聞こえた。

「……っ!?♡♡ うそ、っ……♡ いまっ……♡」
「静かに。いくら外の音が激しいとはいえ、いつバレるか分からない」
「――んんっっ!♡♡♡」

 倉木さんのたくましい手が、急にわたしの口を強く押さえつけてくる。待って……っ♡ 今、ストッキング……破れ…た……?♡♡
 嫌な予感がして自らの下半身を見れば、スカートはだらしなくたくし上げられていて、その下ではストッキングに小さな穴が空いていた。そして、その穴に倉木さんの指が入り込み、ストッキングが更に裂かれてしまう。

「…………ん……♡」
「……いいか、今から犬井のまんこを触るぞ」
「〜〜〜〜っ!?♡♡」

 自らの弱点を触ると宣言されてしまい、ふるふると首を左右に振る。無理……無理ぃ……♡♡ そこは、触った…ら……♡ おまんこは、らめ……っ♡♡
 ピンク色のショーツのクロッチ部分に、倉木さんの指が乗せられ、そして、ついーっと割れ目を押すようになぞってきた。

「んふう゛ぅぅ……ぅ……っ!!♡♡♡ ゃ……ゃぁ……♡♡ フゥ……♡ フゥ――♡ ん゛んんん……♡♡♡」

 指で上下に往復されると、クロッチに縦皺が刻まれていく。すっかり濡れた秘部を優しく撫でられるのは、頭がおかしくなるくらい気持ちが良かった。指が割れ目に触れるたびに、小さな火花が鼻先を飛び散り、甘い刺激が身体中へ広がる。

「……っん゛ん゛んん♡♡♡ ん゛、ん、んっ、……♡♡ ぷあっ……♡♡ そ、そこはぁぁ……っ……!♡♡」
「もうぐちょぐちょだな。聞こえるか? これ全部、犬井の下着からでている音だ」

 ぐちゅん……♡ ぐちゅ、ぐちゅっ♡ クチュンッ♡♡

「……やぁぁぁ……っ……♡♡♡ 音らめぇ……♡♡ あうっ♡ 外……っ♡♡ 聞こえちゃう、のぉ……っ……♡♡♡」
「そうかもな。それより、何だこれは。犬井の下着のここが、ぷっくり浮き上がっているようだが」
「ぇ……っ♡」

 倉木さんに指摘されて、ソレを指で弾かれると、一気に腰が跳ねる……っ。当然のように欲情した肉芽が、ショーツを押し上げ、その形を主張してしまっていた。

「う゛あ……っ!♡♡♡」
「声」
「……ぁ、ごめんなさ、……♡ …………あ゛あっっ♡♡♡」
「これは何だと聞いているんだが」
「……っ…………♡♡ ぅ、うぅ……♡ クリ……っ……クリトリス……れすぅ……♡♡ やぁん゛ん♡♡♡」

 ちょこんと下着の布を持ち上げる肉芽を、倉木さんの指で挟まれ、すりすり♡と擦られる。雌の敏感な性感帯が布と擦り合わせられてしまって、嬌声が本当に我慢できない。

「は――っ♡♡ は――っ♡ クリ……っ♡♡ らめ……♡ あ……♡ ああ……っ♡♡ あんっ……♡♡♡」

 屈服した雌のような声が出続けているのに、倉木さんの指はわたしの肉芽を指腹でなぞっていた。いつの間にか崩れてしまった体勢で足をM字開脚しながら、だらしなくその秘部を見せつける。

「あっ……♡♡ んんっ、あっ、んっ、ああっ……♡♡♡ まっ……♡ イっちゃいます、からぁ……っ♡♡」

 段々と目の前が真っ白に染まってきて、腰がガクガクと震えてしまう。スリスリと優しくショーツの上から肉芽をなぞられているだけなのに、どうしてこんなに気持ちいいのだろうか。

 なんで……っ♡ 止めてくれないのっ……♡♡ 本当に、イっちゃ……♡♡ うぅ……♡ あううっ♡♡

 倉木さんの指を追いかけるように、腰が浮いていく。床に突いた両手をぎゅっと握りしめて、何とか耐えようとする。

「んん……っ♡♡ んっ、ん゛〜〜〜〜っ♡♡ ふぅ、ふぅ、っ♡ イク……ッ♡♡ イキ…ま、す……っ……!♡♡♡ 倉木しゃっ♡♡ ん゛ぐぐ…っ……♡♡ っ゛〜〜!!♡♡」

 もう限界とばかりに背中をぐぐっと反らした。睫毛を震わせながらゆっくりと目を閉じ、来たるべき衝動に備えようとする。
 けれど、待てども待てども、待ち望んだ刺激はやってこなかった。不思議に思って潤んだ瞳を開けば、いつの間にか倉木さんの指がわたしのショーツから離れている。

「……あ゛っ…………!?♡♡♡ な…なん、れ……っ♡♡ はぁ……♡ はぁ……っ……♡♡ 倉木……さ……っ……?♡」

 あと少しでイけそうだったのに……っ♡♡
 もうイクといったところで、倉木さんの指がぴたりと止まってしまった。わたしの腰だけが虚しく痙攣している。奥がきゅんきゅん♡と切なく鳴いて、収まらない。

「何でって……流石にイったらバレるだろう」
「っ……♡♡ で、でも……♡♡」
「大丈夫。犬井がイカないようにゆっくり触ってやるから」
「ああぁぁんん……っ♡♡♡」

 わたしの呼吸が落ち着いてきたところで、倉木さんの指がきゅむ♡とわたしの肉芽をショーツ越しに摘んできた。思わず、んああ♡と嬌声が漏れてしまって、そのはしたない口を倉木さんに塞がれる。

「ん゛むっっっ♡♡♡ ん゛――っ!!♡♡ ん゛――っ!!♡♡♡ ……っ゛う゛ぅぅぅ♡♡♡♡」
「少しは声を我慢しなさい……っ」
「あ゛……あ゛あ……♡♡ すみませ……♡♡ っ゛――♡♡♡ ………………んく、っ、ぐぅ……♡ …………ん゛んっ♡♡ …………イ……ク…………♡♡♡ イ……ッ♡♡♡」

 我慢しろと言われても、肉芽を優しく摘んだまま、擦られてしまえば、すぐに再び絶頂が来てしまう。声を抑えて、我慢しているせいか、腰が勝手に揺れていく。

「は――っ!♡♡ は――ッ!♡♡♡ 無理……無理ぃ……っ……!!♡♡♡ イっちゃ……イっちゃぅうぅ……♡♡ ごめんなさ、っ♡ イキましゅ――っ!!♡♡♡♡」
「駄目だ」
「…………や゛……っ!!♡♡♡ なんれぇぇぇ……っ……♡♡ あと、ちょっと……だったのに、っ♡♡ うう……っ♡♡ クリ……っ♡ クリ……♡♡ さわって…くださぃぃ♡♡♡」

 腰が天井に向かって浮き上がった。その醜態を眺められながら、クロッチの隙間から指を差し込まれ、濡れた生地を引っ張られる。そして、ぱちんっと指を離されると、クロッチの間から愛液が垂れた。

「んあ♡♡♡」
「はは……我慢できなくて可愛いな。こっちへおいで」
「……ぇ、ぁ…………は、はい…………♡♡」

 急に甘やかされるようなことを言われて、胸がきゅんと高鳴る。訳がわからないまま、座っている倉木さんの胸に凭れるように、背中を向けて座り込んだ。倉木さんより小さいわたしの身体は、すっぽりとその胸に収まる。

 あ……♡♡ あったかいっ♡ きもひいい……っ♡♡ 倉木さ……っ♡ しゅき……っ♡♡

 大きく息を吸えば、ぶわりと安心するような匂いが身体中に広がってきて、急に倉木さんに甘えたくなってきた。すりすりと胸へ頬を擦り付ければ、可愛い、と耳元で低く囁かれる。

「はう……っ♡♡♡」

 ご褒美とばかりにわたしの左手の甲へ、倉木さんの大きな左手が重ねられた。ぎゅっとその手を握られ、本当に倉木さんに負けそうな気持ちになってくる。そのまま、倉木さんの指が正面へ回ってくると、わたしのショーツへ入り込んできた。

「っ……!?♡♡♡ ちょ…………♡♡ あんっ♡♡ あ、あ、あっ……♡ ああっ♡♡」
「会社でこんなにパンツ濡らして……変態だな。もうこんなパンツ要らないだろ。脱がせるぞ」
「ひ……っ♡♡ らめ……っ……らめ…………!♡♡」

 抵抗も虚しくされるがままに、ストッキングとショーツを一気に脱がされていく。既にショーツは愛液でぐっしょりと濡れてしまっていた。下半身が露出させられてしまうと、秘部の割れ目から愛液が漏れているのが見えてしまっている。

「やぁぁぁ…………♡♡♡ 見ちゃ……っ……♡♡」
「あーあ。クリ、皮が捲れそうになってるな」
「そ、そん…な……♡♡♡」
「ああ、安心してくれ。まだ剥かないから。まずは皮の上からだ」
「ぇ……ぁ……?♡♡ は――っ♡♡♡ はぁ――っ♡♡♡ ああっ……♡♡♡ あ、あ、あ、あ……♡♡」

 倉木さんの人差し指が、わたしの勃起クリの上にちょこんと乗せられたまま動かず、目が離せない。触るよ、とわざわざ耳に囁かれると、倉木さんの指が動き出す。勃起肉芽をカリ、カリ♡と優しく爪先で引っ掻かれてしまう。

「ん゛〜〜〜〜ッ♡♡♡ はふっ、んんっ♡♡ ああ……っ……♡♡ クリっ、はぁ……♡ イ…イっちゃ、う…からぁ……っ!♡♡♡」
「イキそうなのか。なら、やめる?」
「っ……!♡♡ や、やめちゃ、っ♡♡ ふぅぅぅ――♡♡♡ あっ、いくいく……っ……♡♡♡」
「やめたら駄目? なあ、なんで駄目なんだ。犬井は会社でイキたいってことになるぞ」
「……ぁ…………♡♡♡ ゃ、れ…れも……っ♡♡ はうっ♡♡ あんっ♡ っうう……♡♡ ほんとに、イっちゃう…の、れっ♡♡♡」

 トン、トン、トン……♡と柔らかく肉芽の先端を指先でノックされて、生理的な涙が溢れ出す。前に投げ出した足の先っぽがぴんっ♡と伸びてしまっていた。

「い……っ、いく……!♡♡♡ イクイクッ♡♡ あっ、ああ、あ♡♡ あ……っ♡♡ イクぅぅ♡ 倉木しゃ♡ イク……ッ♡♡♡」
「足ピンして顔仰け反らせて……もう限界だろ。なら休憩な」
「――っ゛っ!? あ……っ♡♡ ま、また……っ♡♡♡ ふぅぅぅっっっ…………♡♡」

 思わずビクビク……ッ♡と腰が大きく揺れた。奥が軽く甘イキしてしまっているのか、チョロチョロ……♡♡と愛液が皮膚の割れ目から漏れてしまっている。

「お、お……♡♡♡ あ……出ちゃ……っ…て………♡♡♡」
「イってないのに、漏らしてるな」
「う゛っ……♡♡ う゛――♡♡♡ う゛うう゛……♡♡♡ う゛ぐぐぐっ…………♡♡♡♡」

 奥が……じんじんっ♡する♡♡
 中途半端に中だけイカされたせいで、気持ちいいところから降りてくることができない。

 気持ちいいの、終わらなぃ……っ♡♡ んんんっ♡♡ ふ、うぅ――――――っ♡♡♡

 まだ絶頂寸前のところに立たされているのか、チョロロ……♡♡と再び愛液が垂れ落ちていく。

「……ぉぉおおおぉ…………♡♡♡ ハ――ッ♡♡ ハ――ッ♡♡ あぁぁ………………っ♡♡♡♡」
「いつまで漏らしてるんだ。全く……ならこっちも楽しませてもらおうか」
「ん♡♡♡」

 小刻みに揺れる身体を手のひらで撫でられ、小さく嬌声が出てしまう。寸止めをされた身体はすっかり敏感になってしまっている。そして倉木さんの手が、わたしのぱんぱんに張り詰めた乳肉を揉みしだき始めると、もったり重い刺激が胸元から伝わってきた。

「んんぅ……っ♡♡ んっ、あっ、ああ♡♡♡」
「少しは落ち着いたか? この程度でそんなに反応されると戸惑うな」
「あ……♡♡ んん…………♡♡♡ ……やぁ…………♡♡♡」
「じゃ、クリに戻るぞ」
「――――んんんんッッッ♡♡♡」

 とろとろになった秘部の割れ目をくぷん♡となぞり上げ、わたしの肉芽へ倉木さんの指が触れた。

「あん……っ♡♡♡ はぁ、はぁ……♡♡ はう……っ♡♡」
「気持ちよさそうだな。最初よりずっと声が蕩けている」
「ら、らって……♡♡ 倉木さ、が……触る…っ、から……♡♡♡ んんっ、んっ、んん……♡♡♡ ふぅっ、っく♡♡」
「――ああ、俺のせいだな。責任は取るから、もっと乱れるところを見せてくれ」
「はひ……っ♡♡ ッ……♡♡ ッ――♡♡ う゛う゛っ♡♡♡」
「自分で声出ないように、頑張れて偉いぞ」
「っ゛うぅ〜〜〜〜♡♡♡♡」

 倉木さんの片手わたしの肉芽をなぞり、もう片方の手が乳首をコリコリと弾いている。同時に責められて我慢なんて出来るわけもなく、ひたすら口もとを押さえつけて、物理的に声を抑えていれば、倉木さんにその手を離された。驚いて左を見ると、唇を貪るように塞がれる。

「ん゛ぶうぅっ♡♡♡ あむっ、んむ……っ♡♡ ちゅ、ちゅむ♡♡ ん゛っっ……♡♡♡ んむぅぅっ♡♡♡」
「はぁ……っ、キスが止められないな」
「ん゛んんん……っ♡♡♡ ――はぁ♡♡ ちゅー♡ らめぇぇ……♡♡ んむ♡♡ イっちゃう、からぁ……♡♡ イクのっ♡♡♡」

 唇と乳首とクリトリスの三点責めをされて、身体がビクビクと嬉しそうに痙攣する。汗がたらりと倉木さんの顔に垂れて、その真剣な瞳に全てを奪われてしまう。

 あ……だめっ♡♡ ちゅー♡ きもひい♡♡ イクイクっ♡ またイクのきてる……っ♡ きもひいいの、くるっ――♡♡

 ここが会社であるとか、棚の外で性行為をしている人がいるとか、そんなの忘れて、もうイキたい。

「んあ♡♡ あ、あ、あ♡♡ イクイク……ッ♡♡ イクッ♡ イクぅぅ……♡♡ ん、う……っ……!♡♡」
「…………今イったら、気持ちいいだろうな。思いっきりクリを扱いて、乳首もぎゅって潰してさ。……なに、そんな期待した目になっちゃって。して欲しいのか?」
「うああ…………♡♡♡ ん…ん……♡♡」
「――まあ今の犬井の状態でイったら、間違いなく外にバレるが。叫んでしまうだろうからな」
「……っ!!♡♡ そん、なぁぁ…………♡♡♡ もう、いい……から♡♡ っく♡ バレていい…ので……っ♡♡ っうう♡♡ イカせて……イカ、せて……くださ……っ……♡♡♡」
「……理性を飛ばしすぎだ」
「〜〜〜〜っ゛♡♡ ぁぁぁ…………また……イけな、い…………っ……♡♡♡」

 イ、イキたいのに……っ♡♡
 なんでっ♡ クリっ♡ じんじんしてっ♡♡ クリ……っ♡ イキ、たい……っ……♡♡

 びきびき♡と勃ち上がった肉芽が震えて、真っ赤に腫れ上がっている。ぐったりと倉木さんに身体を預け、はぁ、はぁと呼吸を荒くしていた。

「ん゛……も、ゆるひ…て…………♡♡♡」
「……棚の外。まだヤってるみたいだな」
「……ぇ…………?」
「こっちもまだまだ楽しめそうだ」
「ゃん♡♡ は……っ♡♡ そ、んな…………♡♡」

 スリスリと肉芽を虐められながら、絶頂寸前で止められる寸止め愛撫が繰り返される。外の人たちのいやらしい声も相まって、興奮が激しくなる一方だった。
 ああ、ああっ、と甘えた嬌声を漏らしつつ、わたしはひたすら倉木さんに翻弄されるしかない。まだまだ倉木さんの責めは終わらなかった。

to be continued……