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社内で人気者の上司と恋人同士♡ わたしのことなんて好きじゃないくせに、と言ったら鏡の前でお仕置き&溺愛執着セックスで何度も中出しされる話♡


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藍沢 小春:大人しく真面目ないい子。人気者の上司がどうして自分と付き合っているか分からず不安。
新名 尚人:人当たりが良く人気者。上司としての評判も良く、おまけにイケメン。



 藍沢小春はオフィスの給湯室で、給湯器のボタンを押すと、蓋付きコップに温かいほうじ茶を注ぐ。給湯器とこじんまりしたシンクだけの小さな部屋だが、休憩するには十分であると感じていた。
 けれど、もう窓の外から見える景色は暗い。そろそろ今日は帰ろうか。あと少し資料作成を進めたら終わろうかなと、扉のドアノブに手を掛けた、その瞬間。

「――――好きなんです」

 透き通った可愛らしい女性の声が廊下から聞こえ、小春は思わず動きを止めた。一体何の話をしているのだろう。好奇心に逆らうことはできず、こっそりと灰色の扉へ耳を当て、聞き耳を立ててみる。

「――新名課長が、好き、なんです。わたしと、付き合っていただけませんか」

 ――新名課長。
 相手の名前が耳に入ったと同時に、小春の心臓がドクンと警鐘を鳴らした。足もとがふらついて、上手く立っていられない。新名課長が、告白されている。

 ――自分の恋人が、知らない女性に告白されて、いる。
 小春はさっさと部屋を出なかったことを後悔した。そうしていれば、恋人が告白されるところを聞かずに済んだのに。呼吸が荒くなってしまい、反射的にコップを持っていない手で口を塞ぐ。

「――ありがとう。君の気持ちは嬉しいけれど……俺には恋人がいるんだ。ごめんね」
「…………そう、ですか。新名課長を射止めるほどの、すごい人が…………」

 こんなので、ごめんなさい。
 小春は胸がきゅうと苦しくなった。平凡な容姿に、平凡な能力で、これと言って目立つところがない小春。対して人当たりが良く、顔立ちも整っていて、仕事もできる新名課長。こんな自分とどうして新名課長が付き合ってくれているのか、いまだに分からなかった。

「――――――だよ」
「――――なるほど」

 もう、小春には会話が聞こえない。持っていたコップを台に置いてしゃがみ込むと、両手で耳を覆い隠したから。
 二人の話を、聞きたく、なかった。

「――――わかりました。聞いてくださって、ありがとうございました」

 やがて、パタパタと立ち去るような足音が聞こえた後、そっと耳から手を離せば、既に会話は終わっていた。
 ああ、早くここから立ち去らないと、そう思うのに。足が石のように固くなってしまい、一歩も動ける気がしない。背中に嫌な汗が流れて、急激に身体が冷え込む。
 だから、給湯室の扉が開かれたとき、全てがスローモーションに見えたのだった。

「――――え?」

 心底驚いたような、呆気に取られた声。小春がゆっくりと顔を上げれば、困惑したように眉を顰めた新名課長が立ち尽くしていた。

「…………あ、新名課長……」
「どうして、こんな所に座り込んで……体調でも悪い?」
「っ……」

 いつだって新名課長は優しい。
 けれど今はその優しさが、小春の心を逆に蝕んでいった。せめて余計な心配をかけまいと、小春はその場で立ち上がる。

「……いえ、少し疲れて休んでいただけです。心配してくださって、ありがとうございます」
「そう? 藍沢さんは頑張りすぎるタイプだから、心配だな」
「そんなこと……」

 立ち上がって新名課長との距離が近くなったせいか、爽やかなシトラスの香りがふわりと小春の鼻に漂ってきた。万人受けするような落ち着く匂いは、新名課長にぴったりで、何故か涙が込み上げてきそうになる。

「新名課長……」
「ん?」
「その……すみません。聞こえてしまいました、告白」
「ん。あんな廊下で話していた俺たちが悪いんだから、藍沢さんが謝る必要はないよ」
「…………はい」

 ――もし、わたしと付き合っていなければ、告白を受けていましたか。
 ――どうして、わたしの告白を受けてくれたんですか。
 聞きたいことがもやもやと浮かび上がって、喉から出ていきそうになるのを必死で堰き止める。
 不安で不安で仕方ないのだ。新名課長は部下への情で、自分と付き合ってくれているのではないかと。わたしのことなんて、本当は……好きじゃないのではないかと。

「…………あの、わたしに気を遣わなくて、いいですからね……?」
「え?」
「さっき告白をしていた人も、きっと素敵な人だったんでしょう。わたしとは全然違う……」
「藍沢さん、何を、言って」
「情とかそんなので、無理して、わたしと付き合ってくれなくても良いですから」
「……ごめん。情って何のこと?」

 小春は、唇を内側に巻き込むように、きゅむと閉じる。余計なことだと頭では分かっているのに、張り裂けそうな気持ちが、もう抑えられなかった。

「…………新名課長は、わたしのことなんて……本当は好きじゃないくせに」

 ――そういう意味です。
 ぽつり、と小春の言葉が二人の世界に落ちて、そして染み渡っていく。今自分がどんな顔をしているか知りたくなかったし、新名課長の顔を見ることもできなかった。早くこの場から離れたくて、小春は踵を返す。

「――――どこ行くの?」

 いつだって新名課長は優しい。
 なのに、今背後から降ってきた言葉は、知らない男性の声みたいで怖かった。びくりと揺れる身体。新名課長は小春の身体を挟むように両手を扉の前に突くと、自らの恋人を追い込んだ。

「……あ、あの…………」
「好きじゃないって、どういうこと?」

 今までに一度も聞いたことがないほど低い声で、ようやく小春も事の重大さを理解し始めた。そろりと振り返れば、雄の鋭い瞳に囚われる。じわりとブラウスに滲む汗。かつん、と靴が床と擦れた音を立てると、新名課長は痺れを切らしたように、給湯室で小春をきつく抱きしめた。

「きちんと説明、してもらうね?」

 湯気が立ち込める浴室で、シャワーの音だけが響く。ラブホテルなだけあって、浴槽は普通の家庭よりも大きいし、浴室を照らす灯りも明るい気がした。

「新名、課長……ッ」

 あれから小春は新名課長に手を引かれ、ラブホテルへ連れ込まれていた。すぐにでもベッドへ押し倒れそうになったのを、何とか宥め、せめてシャワーをと二人で浴室に入ったところである。

「ちょ、ちょっと…待っ、てくださ、っ――んむっ」

 新名課長は身体を洗うなんてこともせず、性急に小春の唇を奪った。普段はスーツで隠れている、鍛えられた身体が、目の前の女を押し潰す。余裕なんて、一切感じられない衝動的な抱擁。触れ合った唇の熱を打ち消すように、シャワーのお湯がお互いの口に入ってきてしまう。

「――待つ訳ないでしょ」
「んっ、んんっ……!」

 お湯と分厚い舌が同時に口内へ入り込んできて、小春は混乱する。こんなの、知らない。こんな強引なキスも、静止を聞いてくれない新名課長も、全部、知らなかった。

「んふう、っ、ん……っ、ぷあっ……」
「……本当はすぐにでも抱きたいのに。小春がシャワーを浴びたいって言うから」
「っ……んんんっ!」

 新名課長が不貞腐れたように、小春の耳たぶを甘噛みした。じぃんと痺れる甘い快楽。小春は優しく歯を立てられる感触に、身体をぴくんと跳ねさせる。
 ずるい。新名課長は情事になると、小春のことを藍沢さんではなく、小春と呼ぶ。それはまるで内緒の合図のようだった。だから色っぽいハスキーボイスで名前を呼ばれてしまえば、もう、何も言えない。

「んう……っ、んっ、んん……ぷ、あ……っ」
「――もう出ようか。シャワー、十分浴びたと思うから」

 本当にシャワーを浴びただけだった。身体を洗うこともせず、ただお湯で濡れただけ。おまけにキスなんてするものだから、余計に身体が火照る。ぼんやりと新名課長を見つめれば、艶やかな黒髪からぽたりと水滴が垂れていた。

「あ……」

 浴室から出ると、パサパサのタオルで身体を丹念に拭き取られる。目の前では、水も滴るいい男がギラギラとした目で見つめてきていた。

「新名課長も、濡れてます……」
「ん。小春が拭いて」

 新名課長は、無操作に横のタオルを小春へ渡した。照れたように顔を伏せた小春の頬を撫でて、甘い罠へと誘い込む。ちょん、と触れるタオルの擦れるような感触。小春はぽーっと呆けたまま、たくましい身体に触れていく。

「っ……」
「もっとちゃんと拭いて」

 タオルごと小春の身体が引き寄せられる。身長差もあるので、頭が新名課長の胸にこつんと当たってしまった。少しだけ早急な心臓の鼓動も、落ち着く匂いも、今となってはただの興奮材料でしかない。はあ……と熱い息を思わず零せば、回された腕の力が強くなった気がした。

「……ベッドへ行こう」

 余裕のない新名課長の声が、小春の性感を更に高める。すぐに身体を横抱きにされてベッドまで運ばれると、艶やかなセミロングの黒髪がシーツに広がっていく。ああ、わたし、この人に今から抱かれるんだと呑気に思ったところで、一回りも二回りも大きい男が覆い被さった。

「小春……っ」

 新名課長は小春の華奢な両手を頭の上で括ると、待ちきれないとばかりに唇同士を擦り合わせる。すぐにでも舌で口を犯そうとするが、緊張からか小春の唇はぴったりと閉じていた。

「口、開けて」
「うう……っ」

 何をされるか分かっている状態で、口を開くのは気恥ずかしい。小春は静かに頭を左右へ振れば、心をほぐすように温かい手が片頬に触れてくる。じんわりと送られる熱。
 けれども新名課長は突然牙を剥き、太い親指を小ぶりで可愛らしい口へ捩じ込むと、開いた口の隙間から舌を押し込んだ。

「んむ……っ!? んんっ、んん――っ」

 ふしだらな水音が二人っきりの空間に響いて、小春は一気に顔を赤く染める。うっとりするような口付けが、心も身体も蕩けさせていく。堪らず自らも舌を突き出し、新名課長の舌を精一杯追いかけた。

「はう……っ♡ んっ、あ……♡ んむぅぅっ♡♡」
「……俺の名前、呼んでよ」
「っ、あ♡ 新名…課長……ッ」
「課長は名前じゃない、もう一回」

 怒気を混ぜた食らいつくような、キスをされる。

「んあッ……!♡♡ ごめんな、さっ、新名さ…んっ♡♡」
「……名前って言ってるんだけど」
「ひい……ッ!?♡♡」

 不正解とばかりに舌先を歯で挟まれ、ぢゅるぢゅると豪快に吸引されてしまう。脳の奥から痺れるような感覚に、ぴくりと手足が揺れた。新名課長の唾液がやけに甘い気がする。キスの合間に冷えきった視線で見下ろされると、被虐心が顔を出し、とろんと目尻が下がっていく。

「あ…あっ……♡♡」
「名前、呼んで……ッ」
「…………尚人、さん……♡」
「うん」
「尚人、さ……♡♡」
「もっと、呼んでほしい」
「尚人さ……尚人っ、さん……ッ♡ アッ♡♡」

 恥ずかしいとか、嬉しいとか、様々な気持ちがごちゃ混ぜになった、愛おしさで涙が込み上げてくる。誤魔化すように何度も名前を呼べば、この人が好きなんだと自覚させられて、頭がくらくらした。

「俺の名前だけを、ずっと呼んでてよ。それだけで、いいから」
「んんぅ♡ ん――っ♡♡ ……ぁ、尚人さ、ん、っ♡ んふう、ッ……♡♡ んんんん……ッ♡♡♡ ……尚人…さ……!♡♡」

 新名課長は満足そうに笑みを浮かべて、小春の柔い身体を激しく掻き抱いた。白い首筋を舐め上げ、鎖骨に唇で吸い付けば、甘ったるい声が耳を刺激する。

「ア……ッ♡♡ あんっ……♡♡ 痕ついちゃう、からぁ……だめ、です……っ♡♡」
「……ごめんね。今日は駄目」
「んっ……!♡」

 ぢゅ、と強く吸い付く音。見れば小春の柔らかい乳房に、赤い華が咲いていた。普段は痕なんて付けないのに。自分の言葉一つで新名課長を揺さぶっている事実が、小春の優越感を高め、恍惚とさせる。

「……こんなに、俺は小春のことが好きなのに。どうしたら、分かってくれる?」
「ぇ、ぁ……あの……っ、わたし……で…でも……」
「……好きだよ。小春」
「っ!」
「大好きだよ……っ」

 上唇を甘噛みされ、熱い吐息が吹きかかった。ぴくりと片眉を下げて困惑していれば、好き、大好きと溢れんばかりの愛が贈られてきて、心がぞくりと震える。

「ん、あ……ッ♡♡」
「小春が好き……他の誰にも興味なんてない。小春だけだよ」
「ふああ……♡♡」
「小春……っ……」

 本当に好きで堪らないというように、新名課長は小春のぷりんとした小春の乳首を口に含むと、舌先で転がしていく。そして、もう一方の乳首は指先で捏ね回す。

「ふぇ、ぇああぁっ……♡♡♡ んんっ、ちくびっ♡ きもひ、い…い……♡♡」
「……少し触っただけで、こんなに勃起しちゃうなんて。やらしー子だね、小春は」
「いやっ、そんなの……いわないで、くださ……っ」
「ん? 気持ちいいのに弱いのも、可愛くて大好きだから、大丈夫だよ」
「あうう……っ♡♡ んあっ、あっ、そんな……っ♡ ああ……っ……♡♡♡」

 真っ赤に熟れた胸の突起に舌を這わされ、じんじんと胸が痺れる。自らの乳首が唾液でてらてらと光っていて、見るに耐えなかった。それなのに、膨れ上がった乳首を押し潰す舌の動きから、目が離せない。

「ん、ふうっ♡♡ あっ……ああっ……♡♡ 尚人さ、っ♡」

 新名課長の指と舌が乳首を責め立てるたびに、小春の身体が忙しなく揺れてしまう。ぷっくりと膨らみ、扇状的な胸の突起。新名課長はごくりと固唾を飲むと、その頂きへむしゃぶりついた。

「あ゛っ……!?♡♡♡ ん゛んっ、吸うのはっ……弱い、からぁ……♡♡ ひっ、あ゛あ゛ああっ♡♡♡」
「ん。小春は乳首吸われると、すぐに堕ちちゃうもんね」
「はあぁぁあんん……っ♡♡♡」

 雌の硬さを持ち始めた乳首を歯で挟まれると、ぢゅるるっ♡と勢いよく吸い上げられてしまった。小春のしなやかな裸体が弓のように反って、豊満な乳房が雄を誘い込むように揺れ動く。

「ああ……きもひい、っ♡♡ きもひい……♡♡ んあ♡♡ ちくびっ……すきぃっ♡♡♡」

 もっと欲しい。たくさん舐めて欲しい。
 すぐ前にある恋人の黒髪に指を差し入れ、自らの方へと引き寄せれば、分かっているとばかりに乳首を強く吸引される。ちゅぱちゅぱと舐める淫らな音。お互いの汗が混ざった匂い。上気した頬。そのどれもがお互いの理性を奪っていった。

「ひん……っ!♡♡ あああ……もっと、もっとぉ♡♡ あ、あっ、あんっ♡♡♡ 尚人さっ、ほしっ……♡♡」
「……うん。小春は強くされるのも好きなんだよね」
「――んあ゛っっっ!?♡♡♡」

 痛みが混じったような強い快楽。小春は片乳首をぎりぎりと強く引っ張り上げられ、悲鳴のような嬌声をあげる。初めは痛めつけられるような刺激なのに、それはすぐに甘美な快楽へと移り変わっていく。

「あ゛〜〜ッ♡♡ あ゛っ♡♡ ああっ♡ ……ふぇ、あ゛あ……ッ……♡♡♡ ひっぱるのっ……らめ…………♡♡♡」
「……ほんと、可愛いね。小春のことが好きで、好きで……堪らない。――好き。大好き、小春……ッ」
「っ、そんな……っ、あっ♡♡ 言わない、れっ……♡♡ あ、アッ……!♡♡♡」

 乳首を指で摘まれ伸ばされながら、口内へ舌を押し込まれて、びくんっ、びくんっと身体を跳ねさせるしかない。飲み込みきれない唾液が口の端から、垂れていく。とろんと重たい瞼を落とせば、ぼやけた視界に大好きな人の顔が映った。

「あ゛あ゛っ♡♡♡ あ゛―ッ♡♡ 尚人…さ……♡♡ んむぅ♡ んちゅ…んっ……♡♡♡」
「はぁ……ッ、小春っ。見て、俺のここ。見えるかな」
「…………ぇ、――っ゛!?♡♡ 尚人さ、それは……っ……♡♡♡」
「俺のちんぽ、勃ってるでしょ。小春の可愛い所を見て、興奮してるの。分かる?」
「あ、あ、わたし…の……♡♡ ひゃうっ……!!♡♡♡」

 新名課長は勃起した雄竿を、清らかな小春の頬にぺちんと当てつけた。むわんと広がる何とも言えない雄の臭い。小春は浮き上がった血管にまず目を奪われるが、カリの出っ張りも通常とは逸脱して大きかった。我慢汁を何滴も溢していて、頬がその液体で濡れていく。

「な…なんで、っ、もう……っこんなにっ……♡♡」
「……小春が好きだからだよ。それに小春だって、人のこと言えないだろうに」
「へ……っ、なにを……――ああっ!!♡♡♡」

 ぐずぐずに熟れた秘部を、新名課長の手が激しく撫でた。思わず、いやあ、と叫び、ぽろぽろと生理的な涙が溢れる。小春の愛液で濡れた手のひらを、顔の前に持ってこられ、羞恥で首まで赤くなってしまう。

「ほら、小春だって気持ちよくなってるんでしょう。俺の手、すごく濡れちゃってる」
「や……っ♡♡ あうっ、はずかし、からぁ……っ♡♡♡」
「…………ねえ、小春。俺のこと好き?」
「ぁ……すき、です……っ……♡♡ 尚人さんが、すき…………♡♡♡」
「ありがと。俺も小春が大好き。……好きだから、小春の恥ずかしいところも全部見たい」
「は……っ、うそっ……うそ…………まって、尚人さ…ん……そこは……っ……!♡♡」

 小春は今から起きるであろうことを理解して、慌てて足を閉じようとする。けれどそれは間に合わず、秘部へ顔を埋めた新名課長の頭にぶつかっただけだった。
 あ、だめ、駄目。本当に駄目…おかしくなってしまう。
 ぎゅっ、と両太腿に太い指が食い込む感覚。新名課長は蜜を溢す秘部へ、ふう、と吐息を吹きかけると、愛液ごと秘裂を舐め上げた。

「あ゛あ゛――ッッッ!!♡♡♡♡」

 頭の中が真っ白になって、ガクガクと全身が震える。
 たった一回舐められただけで、こんなに……っ。

「ん、いっぱい蜜が溢れてきてるね。そんなに気持ちよかった? 聞こえるかな。くちゅくちゅって、やらしい音」
「らめ……らめ……♡♡ はあぁぁっっ♡♡♡ あ、あ、っ♡♡ 音も、らめっ…………!♡♡」
「ふっ。自分のまんこの音を聞いて、興奮してるんだ」
「〜〜〜〜っ゛♡♡ だ、だっ、て……あ゛ああっ!♡♡♡」

 発情して開いた秘部の花弁を、はむっと口内に含まれる。じぃぃんとした癖になる快楽が、小春に纏わりついて身体を脱力させていく。自らの弱点を晒すなんて、恋人にしかできない。泣きそうな声で「……好き」と囁けば、新名課長に同じ言葉を返された。

「ああっ、ふあ……っ、んんっ♡♡♡ 新名…課長、ぎゅってした、い……ッ♡♡」
「っ……! そんな可愛いことっ。ん、おいで……っ」
「はう♡♡」

 パッと顔を上げた新名課長は、小春の手を引き寄せ、柔らかい上半身を起こした。ベッドに座り込んだまま、たおやかな身体をそっと抱きしめると、しっとりとした肌が吸い付く。それでも足りないとばかりに、回した腕へ力を込めて、ふっくらとした唇を奪った。

「ん゛っ、んんう゛……ッ♡♡♡ ん゛……っ♡♡ っ、ん、っ……ん゛んんっっ!?♡♡♡♡」

 閉じ込められた腕の中で、びくんと小春の身体が大きく跳ねた。思わず腰を引きそうになるほどの快楽。新名課長の濡れた親指が、肉芽を擦ったのだ。その反応の良さを見てか、二度、三度と肉芽を擦っていく。

「あ゛っ……!♡♡♡ や、やめ……♡♡ ふあっ、あっああ、ああっ♡♡♡」

 残酷なほど優しく、ゆっくりと動く指を見て、小春は力なく首を振る。新名課長に征服されたい欲が、どんどんと胸内を支配してしまう。
 ――どうしようもないほど、気持ちいい。もっと、して欲しい。新名課長に、して欲しい。責めて欲しい。触って欲しい。

「あ゛〜〜ッ♡♡ あ゛〜〜ッ♡♡♡ ん、あっ、ア……♡♡ クリ弱いのっ……♡♡♡ らめぇぇ……!♡♡♡」
「――知ってるよ、小春の弱いとこくらい」
「あ゛あ゛あぁぁ♡♡♡」

 切なそうに恋人の目が細められ、小春は自分の言った発言の重みを知ることになる。親指と人差し指できゅむと小さな突起を摘まれると、ぬるぬると擦り合わせるように指が動いた。

「ふぇ、あ゛あっ♡♡ あ゛うぅぅ……っっ♡♡♡ んっ、んんっ、らめ、なのぉぉ……ッ!♡♡♡」
「俺にしがみついてて、いいからね」
「んっ♡♡♡ あ、あ、あっ……♡♡ はぁっ♡ はっ♡♡ はぁ……♡♡ んやぁぁ♡ 尚人、さ……♡ イ、イっちゃう、のっ……♡♡♡」

 イキそうになっているところでじいっと顔を覗き込まれ、表情を丹念に観察されてしまう。こんな見られたままなんて嫌だと思うのに、肉芽をくにっとすり潰されたら、余裕なんて一瞬で消え去った。

「っう゛♡♡ あ、イクイク……ッ♡♡ あっ♡ はぁ……っ♡♡ はぁ……っ♡ あ゛―ッ♡♡♡ い、く、っ♡♡ ん゛――――っ゛!!♡♡♡♡♡」

 ふう、と熱い息を吹きかけられて、すりすりと指腹で肉芽の先端を撫で回された瞬間、我慢できず、小春は一気に絶頂を迎えた。

「あっ、アアッ、あ……っ!♡♡♡」

 どぴゅっと愛液が白い塊となって噴き出すと、頭の中を染め切っていた快楽がすぐに過ぎ去っていく。弓のように反っていた背中が戻り、息を切らしてぐったりと新名課長の鎖骨に縋りついた。

「はぁ…………はぁ……っ……♡♡ ん、尚人さ、ん……わたし、イって…………♡♡♡」
「……可愛いね、小春」

 よく頑張りましたと褒めるように背中を撫でられ、すりすりと頬を汗ばんだ肌にくっつける。賢者タイムのような浮いた心地で、ちゅっと口付ければ、新名課長の顔がぱっと赤くなった。

「……え。あの、尚人さん……」
「…………小春がキス、するから」

 分かるでしょ、そんなの……と呟きが落ちてくる。
 口元に手を当てそっぽを向く新名課長の姿を見ると、胸に何かが急激に込み上げてきて、小春は泣きそうになった。こんなちっぽけな事で、この人は照れるのか。わたしが居ても居なくても変わらない、そう思っていたのに。

「どれだけ愛したら、小春に俺の愛が伝わるんだろうね」
「あっ……!♡♡」

 ぶるんと揺れた乳房の頂きへ、緩やかに歯を立てられて口端から唾液が一滴垂れていく。
 ――だって新名課長は人気者で、みんなにも好かれてて、女の人だって引く手数多で……だから……だから、でも……っ……?
 新名課長のことを、どこか勘違いしていたかもしれない。少なくとも顔を真っ赤にする新名課長を見て、不安なんて吹き飛んでいった。

「尚人…さん……っ」
「……うん。伝え足りなかった俺が悪い。だから今日は余計な事を考えられなくなるまで、小春に触れさせて」
「ン……ッ♡♡」

 愛の告白とともに耳へ舌を捩じ込まれ、小春は明日が潰れてしまうことを覚悟した。それでも身体の奥がきゅんきゅんと切なく鳴くのは、新名課長のことが好きだからかもしれない。ちらっと新名課長を見れば、ぱちりと目があって、どちらともなくキスをする。

「ん、んむ……ッ♡♡♡ ん―っ♡♡ んん、っ…………♡♡ っん、ぷあ……っ♡♡♡」
「ハァ……ッ、――――あ、そうだ。ちょっと待ってて」

 永遠と続けたくなるような甘い口付けの途中で、不意に新名課長が唇を離した。っ……と唾液の糸が引き、終わった後もお互いの身体を熱くする。急にどうしたのかと怪訝な顔をして待っていると、新名課長がそばに置いてあった鏡を運んできたのだ。

「へ……あの……?」
「この辺かな……よし、大丈夫」

 新名課長は、微調整をするように鏡の位置を細かく動かした。それが終わればベッドに戻ってきて、小春の身体をぎゅうぎゅうと抱きしめる。

「なんで鏡を……」
「ああ。この方がよく見えるかなって。ん、小春。俺の膝に座って?」
「――っ、はい……♡♡」

 新名課長が鏡の前に座った瞬間、小春は言わんとしていることを理解した。ただ理解したからと言って、抵抗なんて今更するつもりはなく、硬い膝の上にちょこんと座る。

「いい子だね。そのまま足も開こうか」
「や……っ♡ あうっ!♡♡♡」

 くっつけていた膝を両手で割り開かれ、鏡にはしたない秘部が映り込んでしまった。分かっていても、羞恥で頭が真っ白になってしまい、ぎゅっと両目を閉じる。

「こら。ちゃんと前を見ろ、目を閉じるな」
「ひっ♡♡」

 ――普段は、穏やかな言葉遣いなのに。
 新名課長の荒い言葉は、小春の腰をずくんと重くした。震える瞼を開くと、鏡の中の新名課長と視線が絡んで、捕えられたまま動けない。わたし、新名課長に命令されて、興奮しちゃってるんだ。

「鏡見て。小春のまんこ、すっごい濡れてる。俺の指が簡単に入っていくよ」
「あ、やめ……っ♡♡ んやぁあぁ――♡♡♡ 音、がぁ……!♡♡♡」
「ん? じゅぽじゅぽって音聞こえるね。指出し入れすると、えっちな汁が漏れて喜んでる。可愛い……」
「アッ♡♡ あっ、ああ……♡♡♡ ふ、あぁ♡♡ 言わない、れっ……♡♡ や、なの……っ……♡♡♡」

to be continued……