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苦手だったはずの上司と再びえっち♡ イク寸前で何度も寸止めされて、挿入後も三十分動かず焦らされる話♡


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月島:社会人3年目。二人のかっこいい上司に翻弄されがち。水谷のことが好きで、古賀のことが苦手だった。しかし以前抱かれたことをきっかけに気持ちが変化してきている。
水谷:穏やかで優しい上司。ルックスも良く、もちろん仕事もできるため、周囲から人気がある。黒髪。
古賀:女性関係であまり良い噂がない上司。イケメンでかつ仕事もできる。茶髪。

※本作品では、登場人物が3人いるため、名前変換①②③を使用することが可能です。④は入力しても使用できませんのでご了承ください。本作品のみ特殊ですが、次のように変換スペースを読み替えてご利用ください。
①:主人公の名字
②:主人公が好きな上司の名字
③:主人公が苦手な上司の名字



 わいわいと賑やかな声が聞こえてきて、わたしはそっと自席のデスクから顔を上げた。どうやら上司の一人である古賀さんが何人かの女性に囲まれているようだ。

「うーん…………」

 ふわふわと遊ばせた茶髪に整った顔立ち、高身長でスラリとした体型。どこをどう見ても、やはり古賀さんはイケメンである。そんな上司に、わたしは懲りもせず抱かれてしまった。
 古賀さんには、良い印象を持っていない。
 ――いや、持っていないはずだった。色んな女性を取っ替え引っ替えしている、そんな噂があるせいで。
 なのにわたしはどうして、古賀さんから目が離せないのだろう。

「……あ」

 不意に遠くで談笑をしている古賀さんと、目が合ってしまった。チョコレートブラウンの瞳がすっと細められ、ふっ、と微かに微笑まれる。今……古賀さん、わたしの方を見て……。どうしてか頬が急激に熱を持ち、胸がきゅんと高鳴った。

「……何なの、あの人」

 わたしは慌てて古賀さんから視線を逸らす。そして逃げるように、後から倉庫へ運ぶ予定だったパソコンを手に持つと、オフィスから立ち去っていく。
 本当に、訳が分からない。わたしは水谷さんが――もう一人の上司が好きなのに。どうして、どうして……古賀さんがこんなにも気になるのだろうか。
 倉庫の電気をぱちりと点けると、片付けるべき棚を探す。どこだったかなとキョロキョロと棚に貼られている番号のシールを一つずつ確認していれば、ガタン、と扉が開いた。

「……あれ、川村くん?」

 入り口には、自分の後輩である川村くんが立っていた。彼もまた倉庫に用事があったのだろう。

「先輩一人ですか? 手伝いますよ」
「え……! 大丈夫だよ、すぐ終わるから」
「いやでも、そのパソコン。一番上の棚に片付けるんですよね。俺の方が背が高いので、やりますよ」
「え、あ。ありがとう……」

 ひょいと自然な手つきで川村くんに持っていたパソコンを取られ、スマートに片付けてくれる。改めてお礼を言えば、年下らしい可愛い笑顔でにっこりとされた。

「先輩のためなら、全然いいですよ」
「川村くんはいい子だねえ。今度お礼するね」
「いい子……そうですかね? 会社ではいい子ぶってるだけです」
「そうなの?」
「そうです。ああ、そうだお礼ですけど……二人でご飯行きません? 先輩と俺で」

 きゅるんとした犬のような、困った顔で見つめられ、わたしはうっ、と言葉に詰まる。こんな可愛らしいお願いを断れる訳がなかった。

「二人で? うん、いいけど……」
「ありがとうございます……! また予定を決めましょうね」
「あ、うん」

 満面の笑みで川村くんは、倉庫から立ち去って行ってしまった。あの子、しっぽが付いているように見えるんだよね。てか一緒に食事ってそんなに嬉しいのかな。
 よくよく考えると、高い食事を奢ってほしいということだったのかも。…………お金多めに用意しておかないと。
 一体どんな食事を期待されているのか、混乱したまま倉庫の後始末をしていれば、ふわり、と首に温かい感触。

「――え? 川村くん?」

 たくましい腕が肩のあたりを抱きしめてきていて、その慣れた感覚に、きゅうと胸が締め付けられる。

「…………古賀さん?」
「当たり。よく分かったね」
「それはまあ……古賀さんも倉庫に用事ですか?」
「ん、まあそんなとこ」

 わたしは背後から抱きしめられたまま、歯切れの悪い返事に疑問を抱いた。暫く待ってみても古賀さんの動く気配はなく、逆に困ってしまう。

「あの……古賀さん? 何か用事があったのでは……」
「うん、君にね。――あいつとご飯に行くんだって?」
「え? さっきの聞こえてたんですか。はい、そうみたいです。成り行きで……」
「……ふーん? 俺も行きたいなあ、それ」
「古賀さんも……それは川村くんに聞いてみないと……」
「ああ。あいつには俺から聞いておくよ」
「そうですか……?」

 川村くんと古賀さんって接点あったかなあ、とぼんやり考えていたら、ぱたりと会話が止まってしまった。
 そもそも、古賀さんとの距離が近い。鍛えているであろうたくましい腕に抱きしめられて、先程から心臓のドキドキが収まらない。古賀さんに全てを曝け出した夜を、思い出してしまう。

「古賀さん……その、離れて……ほしいです」
「どうして?」
「ど、どうして……って」

 心臓に悪いからなんて言えず、困ってしまう。答えに窮していれば、くすくすと耳元で古賀さんに笑われて、背筋がぞくぞくした。

「――ねえ、今夜空いてる?」
「え……」
「結局、水谷のことを聞けていないでしょ。俺に聞かなくていいの?」
「あ……」

 そういえばそんなこともあった。
 一回目は質問するのを失敗しちゃって……それで……。
 その後色々あって、結局水谷さんのことを教えてもらうという機会の、リベンジはできていなかった。
 知りたい、水谷さんのこと。大好きな上司のこと。その気持ちは今も変わらない……はず。
 でも、それと同時にわたしは……古賀さんのことも……。

「……空いてます」
「お、ならリベンジと行こうか。前と同じ場所でいい?」
「……はい」
「ん、楽しみにしてる。なら戻ろうか。あと、こんな所で男と二人きりになったら駄目だよ」
「……ん? 古賀さんとなってますけど、今」
「俺はいいの。さっきの男は駄目ってだけ」
「はあ…………」

 古賀さんの真意は分からないまま、わたしは再び彼の誘いに乗ってしまう。自席のデスクまで古賀さんに付き添われながら、今夜のことを思いそっと耳を赤くした。

 古賀さんの誘いにのったら、どうなるか分かっていた。水谷さんの質問なんておまけで、自分の身体を好き勝手に開発されてしまうのも。
 でも、わたしはどうして、分かっているのに、のこのこついてきてしまったんだろう。

「あう、古賀さ……っ」

 以前に来たことがあるホテルのベッドに座って、わたしは後ろから古賀さんに抱っこされていた。すんっ、と匂いを嗅ぐように鼻で頸を擦られ、ぴくんと身体が揺れる。

「っ、ん」
「そんなに水谷のこと、聞きたかったの? 今日は聞けるといいね。質問考えておきなよ」
「あ……っ」

 頬に片手を添えられ、斜め後ろを振り向かされると、ちゅう……と優しくキスが降ってきた。その唇はすぐに離れてしまい、再度、ちゅ、ちゅ、と軽い口付けを繰り返される。甘くて優しい、恋人みたいな愛撫だった。

「んっ……んん……」
「キスしたらすぐに大人しくなっちゃって、可愛いな。ほら乳首触るから、力抜いて」
「ちょ、ちょ……っ、んむっ」

 流石に早急すぎると、古賀さんの手を止めようとすれば、口付けで誤魔化されてしまう。白いブラウス越しに、器用にもブラジャーをずらし上げられ、無防備になった乳房を優しく揉みしだかれていく。

「ああ……っ、んうっ、はう……っ」
「このエロい身体は、あんな男に勿体無いよ。てか、相変わらず敏感。まだ乳首も触ってないけど?」
「う、うるさ……っ、きゃうっ、そ、んないきなり……っ、乳首っ……やめ……」

 煽られているような言葉に思わず反論しようとするけれど、ぎゅむと乳首の先っぽを太い指で摘まれてしまえば、とろとろの言葉に変わり果ててしまった。すりすり……っと指腹でブラウスの上から乳首を撫でられると、服と擦れてしまって快感電流が乳首に走る。

「敏感じゃないんでしょ? だったら乳首をいくら触っても問題ないよね。ほら動くな……っ、大人しく俺に触られとけ」
「ひゃうっ……あ……あっ……ああ……んんん……っ、ふあ……っ、ちくび、っ、ううう……っ」
「だから、胸を動かすなって。……ははっ、なに月島さん。口では抵抗しているわりに、乳首もう勃起してるじゃん。ほんと、気持ちいいことに弱くて、可愛いー」
「っ……!? ち、ちがっ……んあっ、あっ、やらぁ……っ! 乳首……っ、勃って、なんかぁ……っ」

 はっ、と馬鹿にしたような掠れた笑い声とともに、ぐっと後頭部を押さえつけられる。強引に下を向かされたら、ぷっくりとブラウスを健気に押し上げる乳首が見えてしまった。

「よく見なよ、月島さんの乳首。つんと勃ち上がってるだろ。ほら、ブラウスの上から、乳首のピンク色が透けてる。なに強がってるの。自分の変態乳首を目に焼き付けろって」
「ぃ、や……っ! ううう……っ、あんっ、っ、変態じゃ、ないのぉぉっ、古賀さ、っ、ちくびっ、らめぇ」
「……そうだね。なら今日は乳首ここまでにしようか。代わりに足開いてくれる?」
「――ぇ? きゃ……っ!」

 ぱかりと膝を割り開かれた後、するりとスカートをたくしあげられ、古賀さんの手が秘められた部分に入り込む。ずりずりとゆっくり掌全体で秘部を撫でられてしまい、ひあっ、と恥ずかしい嬌声を出してしまった。

「う、あ…あ……古賀さ、ん、や、やめ……そんな、とこ……っ、ひうっ……」
「そんなとこって、何処? 俺ちゃんと言ってもらえないと分からないかもなー」
「っ、う、触ってるっ…くせにぃ……はあぁぁ……っ、んっ、く、っ〜〜」

 二本の指で大陰唇をなぞり上げるように往復されて、ぴくぴく……っと腰が震える。きゅうと唇を噛み締め、声を抑えようとするけれど、我慢なんてできず、吐息と一緒に淫らな声が出てしまう。

「んー? で、どこを触るのをやめて欲しいの?」
「……ぁぅ、んあっ、お……おまん、こ……っ、ひいぃっ、お、まんこ…れすっ……だから、ゃめ……っ」
「やらしー。まんこ触るのやめて欲しいんだ? ふーん」
「ん……っ、そう、れす…………んああっ!?」

 急な刺激に身体がガクンッ!と跳ねた。
 あ……っ、うそっ、クリを……引っ掻かれてっ。
 目の前がちかちかと白く明滅する中、肉芽を爪先でカリカリと虐められていく。硬い爪が肉芽の先端を擦るたびに、ふるふると乳房を揺らした。

「――ははっ、止めるわけないでしょ。むしろ、こうなることを月島さんも期待してたよね? てか前よりクリ大きくなってない?」
「んあ゛あ! あ――っ、あ――っ、なにい、って……こんな、の、大きくっ……んっ、なるわ…け、っ、んふうっ」

 上から押さえつけるように指で肉芽を撫でられ、きゅううぅっと腰に響く。無駄だと分かっているのに、いやいやと首を横に振っていれば、べろんと耳たぶを舐め上げられた。

「ふーん? じゃあ見ようか。脱いで、ストッキング」
「あうっ、っ……? え、脱ぐって…………」
「ほら早く。ストッキングを破られたくないでしょ。自分で脱ぎなよ」
「う〜〜〜〜っ」

 脱がなかったところで古賀さんに破られるならと、わたしは汗で張り付いたストッキングを大人しく脱いでいく。すると、むわんと雌の匂いが鼻まで届いてしまって、首まで一気に熱くなる。

「ゃ……ぬ、脱ぎ、まし…た……」
「はいはい。なら、手で下着を押さえて、クリを俺に見えるようにしてくれる?」
「ぇ、ぁ……そんな、の……むり、っ」
「そういうのいいから。早くそのデカクリを見せろって」

 結局わたしは古賀さんに従ってしまう。下着のクロッチを両手で押さえて、きゅっと布を張り詰めさせれば、ちょこんと小さな突起が主張した。

「ひ……っ! あっ、や……っ、古賀さ、っ、見ない、れ……ッ…………ひゃああぁんんっ!」
「あ、ごめん。あまりにもクリが大きいから、指で摘んで確認しちゃったよ。てか下着濡れてない?」
「あっ、うあっ、あん……っ、ひああっ、ぬ、濡れる、って、ううっ、言わない、れ……」
「事実を言っただけなのにな。……ん、月島さん。こっちを向いて。俺の目を見て?」
「……ぇ、っ、古賀、さ……」
「――今からお仕置きの時間だよ。月島さんは俺にお仕置きされるんだ。他の男に気を許した罰」

 仄暗いのに欲が混じった瞳に囚われ、逃げられない。う、ああ、と意味をなさない声だけが零れ落ちた。お仕置き、という言葉がぐるぐると頭を巡って、ぎゅうと胸の奥が締め付けられる。きゅんきゅんと膣の奥が喜んで、とろんと瞳が重くなっていく。あ……わたしの身体、古賀さんに、っ、お仕置きされたい、って……言ってる……

「あ……お仕置き……っ」
「……なに喜んでるの、お仕置きだって言ってるのに。この変態」

 ばしんっ!と肉芽を目掛けて、掌で叩かれる。

「やぁんっ……! あっ……クリっ、虐めないれ、くださっ、ふうう……っ、は――っ、は――っ」
「大丈夫、今日はクリを虐めないよ。ずーっと優しくする、それだけだ」
「古賀、さ、どういう……んあ……はふ、う」

 ショーツの上からよしよしと突起を撫でられ、とろっとろの甘い声が溢れていく。背中をたくましい胸板に預けて、だらしなく口を開かせる。もじもじと太腿同士を擦り合わせれば、くすくすと耳元で笑われた。

「どうしたの、気持ちいい? でも触りにくいから足は開いてて。……そうそう、そうやって勃起クリを見やすくしておいてね」
「あうう……っ、ふあ……んあっ……んん……っ、古賀ひゃ、っ、なんれっ……そんな、っ……優し、く……」
「さっき、優しくするって言ったし。月島さんのクリをゆーっくりと撫で続けたら、君どうなるんだろうね。イキ狂っちゃうのかな」

 くるくると指腹で肉芽を揉みこまれて、びくびくと全身が震えてしまう。古賀さんの言葉にも犯されている気分だ。人差し指でクロッチを下から上になぞられたら、秘部の割れ目の形で皺がくっきりと残ってしまった。

「う゛あ……っ、や、ゃめ……っ、は――っ、は――っ、はあ、っ、あ……古賀さ、っ……」

 気持ちいい、気持ちいい……っ。
 たっぷりと甘やかすような手つきに胸が高鳴りつつも、もどかしさに腰が揺れる。古賀さんの愛撫はいつも、弱点を的確に攻めた、激しいものだった。なのに今日の古賀さんの責め方は、あまりにも生ぬるい。

「ふあ……あ……あ……んん、っ、ん……あの、っ……うう……こんな、の……っ」
「…………こんなの、何? 腰ヘコが酷くなっているけど、何か言いたいことでもある?」
「〜〜〜〜っ、何か、っ…て……ひゃあ、う、いつも……古賀さ、っ、もっと……っ、してき、て……」
「――ああ、そうだね。確かにいつもはもっと強引に触ってるよ。ただそれだと、月島さんが苦しいかなと思って。俺変なこと言ってないと思うけど」

 にっこりと盛大な笑みを見せつけられ、何をさせられているのか悟った。二本の指でショーツの上を往復されて、勃起した突起に当たる。ぐーっと突起を軽く内側に押し込まれると、その快感に悶絶してしまう。

「ん゛〜〜――ッ、は、っあ、っ……うう……っ、古賀…さ……あっ……ああ……た、足りな…………」
「足りない、ねえ。何が足りないか言ってみなよ。俺にどうして欲しいわけ?」
「え、あ、あ…………あ、の……その……っ、んっ、もっと…………触って、ほし…い……れす……」

 俯いて顔を真っ赤にしたまま、か細い声でお願いすれば、ブラウスの上から太い指で乳首を弾かれた……っ。

「ひあっ! ゃ……ん……」
「違うだろう? わたしの敏感クリちんぽを、もっと強く虐めてください、だろ。ちゃんと言えよ、この変態」
「っうう……っ、う、わ……わたひの、っ〜〜、敏感、クリ……っ、クリ…………ちんぽ、っを、い、虐めて……くださ……っ」

 すぐ後ろでくつくつと喉を鳴らす音が聞こえて、腰がずくんと一気に重くなる。古賀さんに、支配されて……あっ、ちゃんと、言ったのに、っ。なんで、すりすりっ……しか……っ

「はああぁぁぁ…………っ、古賀、さ……うう……っ、い、言ったのにぃぃ……っ、ど、して、ゃぁ……きゃう……っ」
「え、だってちゃんと言えてなかったよ? 言い直してくれるかな、正直に。敏感クリちんぽを押し潰されてイキたいって。ほら言えって」
「んんんっ、いい、ましゅ…からぁっ、ああっ、わたしのっ、敏感クリちんぽっ……! ぐりぐりって潰して、イカせてくださいぃぃぃ……っ! 滅茶苦茶にしてよぉぉぉっ」
「はは、っ、可愛い……ッ。あ――……まんこヒクヒクしてるのが分かるね。期待しちゃってるんだ。ほら見てみな、この指が――月島さんのクリを今から潰すんだから」
「ああ……っ、やっ、うっ……まってぇ……」
「――待つわけないだろ」

 今まで聞いたことのないくらい低い声で囁かれると、ぐりっ!と親指で肉芽を強く押し潰されてしまった。

「…………ん゛あああぁぁっっっ!? …………はひゅ……かひゅ……ぁ……ぅ……つよ、ぃ……あ…………クリっ、つぶ、れ…て……っ……」

 あまりの快楽に、うまく息が出来ない。がくん、がくんと大きく全身が痙攣して、鼻先に火花がいくつも飛び散る。一瞬絶頂を迎えてしまったのかと思ったが、イってはないようだった。どろりと愛液の塊が秘部の割れ目から垂れ落ちて、ショーツにじわりと染みが広がっていく。

「ひあ、ああ……んう……っ、は――っ、は――っ、あああ…………あっ…………」
「放心しているところ悪いけど、滅茶苦茶にして欲しいって言ったのは、月島さんだしな」
「あっ、うあっ、あんっ……ふああ……あっ、っ、古賀、さ……まっ……て……イ……イク……からぁ……」

 指で潰されて過敏になった肉芽をカリカリと爪先で引っ掻かれてしまい、瞳に涙がじわりと滲む。じたばたと暴へる身体を後ろから強く抱きしめられると、びくともしない。力では一切敵わないことを思い知らされながら、耳の縁を齧られて熱い吐息が溢れた。

「んやああっ、イ……クの……っ、クリでイっちゃ……っ、イキ……ましゅ……っ……!」
「こんな簡単にイっちゃうんだ? でもだーめ。まだイカせないよ」
「…………あっ?」

 急に古賀さんの指が離れていってしまい、間抜けな声を漏らしてしまう。触られてもいないのに、余韻でぴく……ぴく……と腰が勝手に媚びている。あとほんの少しでイけそうだったのに、イけなかった。縋るように古賀さんの腕を掴んでもその手は動かず、代わりにわたしの耳を優しく撫でてくる。

「あっ……あ……っ、ど、して……ふぅ……ふぅ……はぁ…………はぅ……」
「まあ時間はあるんだし、ゆっくり楽しもうよ。月島さんだって本当は期待しているくせに。こんなに乳首を真っ赤にして……可愛いよね」
「期待、なんて……っ、あうっ、あっ、あっ……ふあ…あ……んっ、クリ……きもひ、っ」

 寸止めされた肉芽を可愛がるように指で優しく擦られると、唇をきゅっと閉じて、じぃぃぃんんと痺れる快楽に何とか耐える。けれどそれを嘲笑うかのように、横を向かされ唇を奪われてしまい、嬌声が口の中へ消えていく。

「〜〜〜〜っ゛!? んっ、んん……っ、ぷあ、っ、も……っ、ふあ〜〜……っ、古賀ひゃ、っ、クリっ……痺れ、て……」
「ん? どれどれ見てみようか」
「ひぃ……ッ!」

 ショーツのクロッチに指を掛けられ、ぎゅっと引っ張られると、とろとろに濡れた秘部と膨れ上がった肉芽が晒されてしまう。だめ、だめ……とうわ言のように呟けば、ぱちん!と音を立ててショーツが戻された。

「アッ……あうう……っん、く、クリ……っ、もっとぉ、もっと、してくださ……っ、んあっ」
「いいよ。ならまんこ出して。触って欲しいなら、相応の態度が必要なの分かるでしょ」
「は……はい…………あ、っ、ここ……触って、くださっ、クリをっ……あんっ、あっ、あっ、あ」

 いつの間にか古賀さんに与えられる快楽のことしか、考えられなくなっている。ふりふりと腰を揺らしながら、股を大きく開いて、ちらりと後ろを覗き込めば、合格、と囁かれた。

「そのまま自分で下着をぴんと張って、クリを目立つようにしておいてね」
「うううう――っ、わかり、まひた、ぁ……んあっ! あ〜〜ッ、ああっ……あっ……」

 ご褒美とばかりに肉芽へ何度も触れられてしまい、きゅうきゅうと子宮の奥が反応する。後ろからかけられる熱い吐息も、ふわふわとした茶髪のくすぐったさも、身体のたくましさも……全部がわたしを狂わせていく。甘い快感電流が局所的に肉芽へ流れて、びくんっ!と顎先が仰け反った。

「ふや、あぁぁ……あっう、うう……んう……ん、ん、ん……イキ、そ……っ……」
「また? まだ少し触っただけだよ、早すぎ。ソフトタッチにしてやるから、ちょっとは我慢してみな」
「ぇ……ぁ……んあ…あ……あ―っ、あ―っ、ううっ、う……っ、我慢、って……ふううっ」

 ほんの少し触れた指がゆっくりと肉芽の先っぽをトントンと優しくノックする。一定の速度で触れられるそこは、あまりにも簡単に絶頂へと登ってしまう。そもそも、我慢なんて、どうやって……するの?

「やぅ……う――っ、ふああ、っ、う゛――ッ、ゃ、イク……からぁ、っ、古賀、さっ、イクの……ッ!」
「ほら我慢。いくら君が敏感な変態だって、イクの我慢くらいできるでしょ。こら、ズルするな。腰振って快感逃がそうとしてるだろ」
「う゛〜〜〜〜ッ、んっく、ううっ、フ―ッ、フ―ッ、そん、なっ……腰つかん、じゃ、う゛ううっ、無理ぃ、無理っ……イクイクッ……!」

 ゾクゾクゾク……ッと背筋に快感が走り抜け、足の先に余分が力が入り前へ伸びていく。限界とばかりに涙をぼろぼろと溢しながら、必死で古賀さんの腕をばしばしと叩くのに、その愛撫は止まらなかった。

「あ゛っ! イクイク……ッ、我慢っ、無理ぃぃ……ッ! イキましゅ、イキ、ましゅ、からぁ〜〜ッ! 古賀、さ……古賀、さぁん……っ! イクウゥゥゥッッ!」

 無理だ、我慢なんてできない。
 涎をだらしなく垂らして、イクイクと何度も叫ぶ。その度に駄目だと耳元で命令をされてしまい、被虐心が顔を出し興奮してしまう。ああ、もうイければ何をされてもいい、そう諦めた瞬間、ぴたりと古賀さんの愛撫が停止した。

「――――ぇ?」

 届くはずもないのに、古賀さんの指を求めて腰がぐぐっと浮き上がったまま彷徨う。もどかしさにじんじんと肉芽が痺れて堪らない。また、イけなかった……っ。はぁ、はぁ、と浅い呼吸を落ち着かせながら、腰を床に下ろせば、雌を嘲笑うかのように固くなった乳首を指で挟まれた。

「んあ゛ああ――――――っ!!」
「乳首を握られただけで、ひどい声出してんな。すっかり快楽に堕ちたみたいだね。……そんな顔しなくても大丈夫だよ。まだまだお仕置きはこれからだから」
「そん、な…………かはっ、はぁ……はぁ……っ、あああ…………っ! も、もう……っ、わたひ……んああっ」

 ショーツの上から肉芽をそっと摘まれて、くりくりっと動かされていく。大袈裟なくらいの嬌声が溢れ落ちる。こっそり確認した古賀さんの瞳はギラギラと欲に燃えているようで、まだまだ許して貰えそうになかった。

 今ので何回目だろう。何回目の寸止めだったのだろうか。わたしはガクガクと激しく腰を揺らして、遠ざっていく絶頂に絶望する。結局あの後から一回もイカせてもらえなかった。ただひたすらに肉芽をギリギリまで愛撫されていく。

「……ぁぁぁ……ぁぁああ…………んんん……っうう…………んむうぅぅぅ…………っ、ふゃ、あ……古賀、ひゃ…………イキ……たい……イか、せ…て……くださぃ……っ……」
「もう完全に出来上がっちゃってるな。クリもビンビンにショーツを押し上げてるよ。ふーん……ならそろそろ挿れようか」
「…………ぁ……いれ、る…………ふぁぁぁ…………んっ……入れて……イカ、せて…くださ……っ!! おねがひ……しま、しゅ…………!!」
「言われなくても」

 汗で張り付いた服を次々と脱がされていき、ショーツも含めて全てを脱がされる。ぐったりとベッドで横になっている間に、古賀さんも服を全て脱いでいた。その様子を確認するまもなく、寝転んだ身体を背後から抱きしめられて、ちゅぷと膣口に熱い雄竿を当てられる。

「うあ……っ、はぁ、はぁ、はぁ……! あっ……あたっ、て…………おちんぽっ……きてるっ」
「あ――……入れるよ……っ」
「あっ、あっ、あっ……んっ、はやくぅぅぅ……!! ほし……っ、イカせてぇぇぇ…………!!」

 切望していた肉棒が、焦らすように膣口を何度もくすぐる。もう挿入のことしか考えられず、早く入れられるように腰を揺らした。重くて熱い感触が自らの秘部に纏まりついていく。

「…………ぅあ゛あ……っ……ぁぁあ゛ああ…あ……ッ!! は、はいっ…て、きて……っ! んっ、っうう゛……えあ、あ、あっ…………イ゛イグウゥゥゥゥ――――――ッッッ!!!!」

 ずぶんっ!と鈍い音を立てて、雄竿が膣内に入り込んだ。みちみちと膣壁を掻き分け、極太の肉棒が奥を攻め立ててる。散々焦らされた身体は一瞬も耐えることなんて出来ず、すぐに激しい絶頂を迎えてしまう。

「…………ぁぁあ゛あああっっっ!!!! イってる、っ、イったあ゛ぁっ! ひあああ――っ」

 ガクガクと痙攣する身体を強く押さえ込まれて、全ての快楽を腰で受け止めさせられる。やば……っ、意識、飛んじゃいそう……っ。

「はぁぁぁ……っ…………うぁぁ…………イっ、て…………んふうう……っ」
「あーあ、イっちゃったね。悪い子は追加でお仕置きだ。今から三十分、動かないで耐えて貰おうかな」
「ふ、ぇ…………なに、っ……あ……っ……動かな、い……? ぇあ、ああ…………」

 後ろからぎゅっと抱きしめられてしまい、その温かさに胸がきゅんと高鳴る。達したばかりの膣が中をきゅうきゅうと締め付け、必死で雄を求めていく。
 動かないで耐える……たかが三十分だ。この間に絶頂の余韻も落ち着くだろう。お仕置きだと言っていたが、わたしにはどこがお仕置きなのか分からなかった。

「はは、もう動いて欲しくなった?」
「ふ――っ、ふ――っ、は……っ……ふあ、あ…………そんな…こと、は……っ」

 そんなことはないはず、だけれど。
 じわじわ膣内を蝕まれる感覚が気になってくる。やけに雄竿の形がはっきりと伝わってくるのだ。太い肉棒が、奥の弱い所――ポルチオに当たっているのが分かってしまう。それはじっくりとわたしの膣内を開発するように、甘い痺れを広げていく。

「はぁ……っ、はぁ……ん゛ん……っ!? えっ、中……っ、おかし……ッ!! ぇあ、あっああっ、っ、わたひ……っ、イきそ、っに、なって……ッ、るっ……!? 〜〜〜〜ひああぁぁぁっっ!!」

 身体が間延びして、ぐいんと背中が仰け反った。中で古賀さんの雄竿がぴくぴくと震えているのが鮮明に届く。頭の中が真っ白に染まるような快楽が、突然襲ってきてしまい、訳もわからず嬌声を叫んだ。

「なんれっ、あっ、あっ、ああっ、きもひ、っ、奥……っ、あうっ……当たってるっ」
「気持ちいいね。だったらもっと喜びなよ」
「やう……っ、うううっ、ひゃんっ、耳、っ、舐めちゃ……っ……」

 ぬるりと分厚い舌で耳の中を舐められ、びくんと身体が勝手に跳ねた。全身が敏感になりすぎている。ゆっくりと温かい手でベットに押しつけていない方の頬を撫でられると、頭がふわふわした。

「あ……う……〜〜〜〜ッ、んんんっ……古賀ひゃ、っ……きもひぃ…ぃ……んふ、う」
「さっきから俺、少しも動いてないけど気持ちいいの? ずっとビクビクしてる」
「らっ、て……勝手、に……あううぅぅっ、おまんこっ……反応、しちゃ、っ、ひゃううっっ…………あっ!? いま、うごい…て……?」
「動いてないよ。月島さんの気のせいだろう」
「んう、っ……」

 ――あ、まずいかも。もっと、動いてほし……っ。おちんぽで激しく突いてほしい。そんなことを考え始めてしまえば、もう駄目で古賀さんの雄竿が欲しくて、欲しくて、堪らなくなってくる。三十分って後どのくらいなんだろう。背後に古賀さんの身体の熱を感じながら、時間が過ぎるのをただ待った。

十五分後。

「んああ〜〜――っ、ふああっ、んむぅ、んんん――――っ……ぷあっ、やらぁ、ちゅーらめ……っ……」
「我儘言うなって。ほらこっちに顔向けろ。舌伸ばしてもっと俺のと絡めろよ」
「んっ、あっ、イクイクっ、おまんこっ……またイクっ……! ふぇ、ぇあああぁぁっっ、んっ、んちゅっ、んむっ」

 背後から挿入されたまま、顔だけ後ろを向かされて、舌を絡めたディープキスをさせられる。決して古賀さんは雄竿を動かすことをしていないのに、自分の秘部だけが勝手に快楽を拾っておかしくなってしまう。
 ずっと雄竿の先端がポルチオに当たって、快感電流を送り続けてきていた。

「可愛いね。ねえ、分かる? ほらここ、ここに俺のちんぽが入ってるよ。お腹の上から触って分かるね」
「ゃ〜〜〜〜、おなかっ、んんう、押しちゃっ……らめぇぇぇ……! お腹っ……イっちゃうからぁ、ふあああ……っ」
「……こんな所でイクのを覚えたら、もう戻れないだろうな。はは、かわいそー。お腹押すのそんなに気持ちいい?」
「あっ、ああっ、きもひいっ……きもひ……ぃぃのっ……イ……イっちゃ……っ、お腹っ、ぐって、され…て、イク……ッ!!」

 びくん、びくんっ、びくんと身体が勝手に震えて、視界が真っ白に染まってしまう。愛液が秘部の隙間からとろとろ垂れてしまい、ベッドのシーツに染みができていく。すぐ後ろに雄のフェロモンをたっぷりと感じ、古賀さんに陥落させられた気分だった。

「あ、あ、あ……イク……っ……イって、る……ふぇ、ああぁぁぁ……ッ」

 中と外から同時にポルチオを刺激され続けると、ずっと気持ちいいのが終わらない。伸びてきた古賀さんの手が勃起した乳首を擦って、あまりにも大袈裟な嬌声が漏れる。いっそのこと、この太い肉棒でとどめを刺して欲しいのに。貪欲に快楽を求めて腰を振ろうとすれば、美尻をはたかれ、まだ駄目だと咎められてしまう。

「きゃんっっ、ふあ…あぁぁ……ッ、あ、っ……あっ……あっ…………んっ、ん゛〜〜――……イク……っ、また、イ……ッ」
「いっぱいイって気持ちよさそうだね。ほら、どこが気持ちいいの。俺のちんぽで奥を人質に取られて、支配されている気分はどう?」
「ぇう、っ……奥……っ、んんんっ、古賀しゃ、の、おちんぽっ、ふあっ、びくびくっ、して、て……きもひ、い……っ、おちんぽ…っ、しゅきっ、んあっ、しゅきぃぃっ」
「ぐ……っ、ああ、そんなに俺のちんぽを気に入ってくれて嬉しいな。……ん、舌をもっと出して、吸わせろよ」
「〜〜〜〜っ゛う゛!? やっ……んっ、んむっ、んちゅ、ぢゅる、古賀しゃ、っん、古賀、ひゃ……んむうっ、おまんこっ……イっちゃ、ふああ゛あぁぁぁっっっ……!!」

 数えきれないほど絶頂を迎えているせいで、弱々しく身体がぴく……ぴく……と震えていた。舌を吸引されながら、古賀さんの唾液が伝ってきてしまい何だか甘ったるい味がする。とろっとろにふやけた表情で、古賀さんの口付けへ必死に応えていれば、雄竿のカリの出っ張った箇所が、弱いところを容赦なく引っ掻いてきてしまう。

「う゛あ……ぁぁ…………ん、あ…………おちんぽ……っ、ほしっ、もっとぉ……しゅきぃ、おちんぽ……ひああぁぁぁ……っ……古賀ひゃ、っ、きもち、っい」
「っ、締め付けがすごいな……っ、俺も気持ちいいよ。腰振りたくて我慢できないって顔してて、この淫乱……っ」
「ううう……っ、あっ、あっ、あっ、らっ、て……ッ、動きた、っ、んやああっ、古賀しゃ、まだ……らめ、なのぉ……っ」
「まだ半分だよ。音をあげるには早すぎ」

 古賀さんの熱も、腕も、身体も、全部がわたしに甘い刺激を与えてくる。触れられているところが火傷しそうなくらい熱くて、すぐにでもおかしくなってしまいそうだった。まだ半分もあるのに、わたし、あと何回イってしまうのだろう。

三十分後。

 あれからまた何度もイカされてしまって、もう理性なんてどこかへいってしまった。自分の意思とは反して震える身体を抱きしめられると、汗の滴が跳ねる。抵抗する気力も力も、わたしには既に無かった。

「……ぇぁぁあ゛ああっっ、あうっ、きもひっ、きもひぃぃ……んっ、ちゅーも、きもち、古賀しゃっ、きもひぃ……んんん」
「三十分経ったな。そろそろ動こうか?」
「んっ、おちんぽっ、ほしっ、動いてぇぇ……! んあああ……っ、あっ、イ…ク……っ、んやああぁぁぁ――……っっっ」

 あっ、やっと……ピストンしてもらえるっ。早く太いおちんぽで突いて欲しい。早く古賀さんの欲しいっ。
 ふりふりと腰を激しく左右に振って、待ちきれないとばかりに雄を誘い込む。腰を揺らした動きでポルチオを肉棒の側面が当たり、その衝撃でイってしまった。

「へあ、っ、あ゛ああ〜〜――――ッッッ!! またイっ、て……んっ、んくっ……ふ―っ、ふ―っ、あ、っ、おちんぽっ、ピストンっ……してくださ……っ」
「――ああ、待って。水谷のことを聞くんだよね? じゃ、質問いいよ。一分以内ね」
「…………ぁ、う、っ……質問…………?」

 グリグリと奥を肉棒で押し潰すように擦られ、白い首を晒しながら背中を反らした。そういえばわたしは、水谷さんのことを聞くという名目で、古賀さんに着いてきたんだ。でもそんなことより、やっと雄竿を動かして貰えると思ったのに。

「うん。聞きたいことあるんじゃないの。水谷の話を聞くために今日来たんでしょ」
「……っ。でも、わた…し…………」
「早くしないと時間また無くなっちゃうよ?」
「〜〜〜〜っ、もうっ…………いい…………っ……質問、いらなっ、からぁ、はやくっ、はやくぅ、おちんぽっ、ピストンっして、くださぃぃぃ……!! 古賀、ひゃ、おちんぽ、奥を虐めてよぉぉぉ」

 ニヤリ、まるで分かっていたように古賀さんの笑みが深くなった。ずるずる……っとゆっくり太い肉棒を抜き取られると、巻き込まれた膣壁に甘い快感電流が走る。

「あっ、あ゛ああ〜〜〜〜――っ、んやっ、や……っ、古賀しゃっ、ゆっくり、ゆっくりぃぃ……ゆっくりしてっ」
「あーはいはい」
「おっ、おおっ、おちんぽっ、しゅきぃぃ、んおぉぉっっ……! ひあぁぁ、古賀、さ、おっ、おおぉぉッッ」

 ゆっくりと肉棒が動くせいで、その形がかえってよく分かる。浅いところも深いところも、全部擦って、全身が痙攣した。ギリギリまで抜き取られた雄竿が、奥へ届くまでにわたしの身体は達してしまう。

「お゛〜〜――ッッッ!! イクっ、イクっ!! ひあ゛あ゛ああぁぁっっっ、イってるぅぅぅ――――っっっ!!!! 古賀さ、っ、おちんぽっ、しゅごぃぃっ……!」
「あ――……そうだろうね。中うねってるし、言われなくても分かってるって。月島さんの願い通りゆっくり動いてるのに、我儘だな」
「らって、ゆっくり、もっ……きもちっ、おっ、お゛っ、イクッ……! イってるのにっ……イクっ!! はあ゛あぁぁぁっっっ!! は―っ、は―っ、あっう、っあ……」

 奥をぐーっと雄竿の先端で押し込まれ、舌を突き出しながら喘ぎ声をあげる。汗まみれの背中をいくつか口付けられて、耳たぶを本能のままに甘噛みされた。雄竿が抜き取られた秘裂からどろりと愛液の塊が溢れ落ちる。

「う゛あっ、はぁ、はぁ、はぁ……っ! あっ、まっ…て……ぇ、今イって、るからぁ……入れちゃ、っ……〜〜〜〜ん゛っっっ」

 いくらゆっくりとはいえ、突かれるたびにイってしまうと、身体もおかしくなってきてしまう。
 古賀さんに身体を支配されて、嬉しい。古賀さんのことしか考えられなくて、古賀さんだけが視界に入る。水谷さんのことなんて考える隙も与えられず、ひたすらに気持ちいい所へ身を落とされていく。

「古賀さ、古賀、しゃ……ひあっ、おっ、んおっ……あっああ、きもち、っい……あうっ」
「そんな声で、俺の名前なんか呼んじゃってさ。誰が相手か本当に分かっててやってるの?」
「ひ、うっ、古賀さ、んっ、古賀さ、れすっ……んあああっ、わかっ…てます、からぁ……!! あっ、イ゛グッッッ!! イ゛っグウゥ゛ゥゥゥ――――!!」
「……そ。分かってるなら、いいや」
「…………ぇ? なに、っ、言…………ン゛オ゛ッッッ!? あ゛ぐっ、やめ……っ! ゆっくりっ、っていったのにぃぃ……!! 古賀…さっ、速く……なっ、てるっ、お゛っ! お゛お」

 覚醒したような古賀さんに腰をがっしり固定されると、いきなりばちゅんっ!と奥を激しくガン突きされた。そして、がつがつと極太の肉棒で責め立てられる。そのあまりの衝動にガクガクと全身が震えていく。

「やあ゛ああああっっっ!! おまんこっ、激しっ……! こわれるっ、こわれるぅぅっ! イっでるぅぅぅ――ッッッ!! ん゛お゛お゛おおっ」
「あーあー、本当に月島さんのまんこが壊れるまで、何回もイカせてやろうか。それで、俺のことしか考えられなくなろうな。っ、急に締めんな……っ! あーくそ、めちゃくちゃに犯してやるから」
「ひい、っあっ、こわすのっ、らめぇ……!! 古賀、さっ、でいっぱいに、なっちゃうのぉぉぉ、ひああっ、おっ、おっ、つよぃぃ、ん゛あ゛あ――――っっっ!!」

 ずぶんっ!と奥を一際大きくぶっ刺された後、容赦なく膣内へ精液を吐き出された。びゅるるるっと最奥へ精子を叩きつけられる感覚に、思わずうっとりする。中出しされたという事実に浸る暇もなく、ずるりと雄竿を抜き取られると、ひょいと今度は軽々身体を抱きかかえられた。ベッドへ座り込んだ古賀さんの雄竿は既に再び勃起していて、その上にわたしの腰が降ろされてしまう。

「え゛う゛っ、ま、っ……あ゛ああぁぁぁっっっ!! …………ぅあ、あ゛……あっ……おっ……」
「この体勢だと、当たるところが変わっていいだろ。言っておくけど、休んでる暇なんてないから。――動くよ」
「ひぐうううっっ、お゛ッ! お゛っっ! んおおっ、や……っ、これっ……ダメなとこっ、当たってぇぇ……! んひいいっ」

 座位で汗まみれの身体を抱きしめ合いながら、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっと座ったまま腰を押し付けられる。ぴったりと重ね合わせた身体が心地よい。吸い込まれるように古賀さんの唇に食い付けば、応えるように舌を絡められた。

「ん゛っ…んん゛っ……! ん゛〜〜――、あっ……ううっ、イク……ッ! 古賀さ、っ、と、まってぇ……! 出ちゃうっ、イクのぉぉ、ひあ゛あああ――――ッッッ!!」
「うわ、潮吹きじゃん。もしかしてGスポットに当たった? 俺の身体に漏らしちゃってるけど」
「んっくううぅぅっ、あ、っ、ごめんなさ、っ……漏らして、っ……ごめん、なさ、あううっ、ひっ! 今……っ、潮吹きして、っ、ひいいぃぃっっっ!!」

 膣天井にある膨れた小丘を、ごりごりと雄棒が抉ってくる。潮吹きがまだ終わっていないというのに、全身を揺さぶられてしまって、おかしくなってしまう。今イっているのか、イっていないのかさえも分からない。ばゆん、ばゆんと弾む乳房の突起に貪りつかれたら、その心地よさに胸を突き出した。

「ああぁぁぁんんっ! ちくび……っ、ちくびっ、しゅきぃぃ、もっとぉぉ、へあっ」
「乳首を舐めたら一気に声が蕩けたね。なら、奥を引っ掻きながら、乳首に吸い付かせてもらおうか」
「あうっ、ゃんっ……きもひっ、ああっ……! ああ……! っあ、古賀さ、っ、こんなのっ……イっちゃうのにぃぃ……! あっ、あっ、あ゛っ、あ゛ッ、声、とまんな……っ」

 乳首とともに膣内も愛されてしまい、すぐに身体は絶頂を迎え入れてしまう。ぷしゃあっ、ぷしゃっと潮が噴き出し、いやらしい解放感が癖になる。絶頂の間、よしよしと身体を抱きしめられたら、まるで古賀さんが恋人みたいだと錯覚してきた。この人は、チャラチャラしていて、女の人との噂が絶えない、苦手な人だったはずなのに。

「いいよ、いくらでも声を聞かせてよ。もっとイカせてやるからさ。てか月島さん、俺のちんぽ好きすぎでしょ」
「ふああっ、ん、あ……っ、しゅきぃ、古賀、さの、おちんぽっ、しゅきぃぃ……! オ゛ッ、イ゛グッ、イ゛っちゃうの゛おお、ひぐう゛ううぅぅぅッッッ!!」
「っう……! こんなに敏感になっちゃって……水谷もびっくりするだろうな。月島さんがちょっとちんぽを突くだけでイク淫乱だって、あいつにも教えてやろうか……っ」
「やぁんっ、らめっ、らめ…れすぅぅ、ん゛お、教え、ちゃっ……あ゛〜〜〜〜――ッッッ! イ゛っだあ! イギまひ、たぁ! もっ……ゆるひて……ッ」
「ぐう……っ、そうだろうね。水谷には言えないだろうな、こんなの。顔ぐちゃぐちゃにして俺のちんぽに歓喜しているの見られたら、ドン引きされるんじゃないの」
「っ゛〜〜〜〜、やらっ、やらぁ……古賀さっ、んああっ、古賀ひゃ……っ、言わない、れ……っ、っうううっっ」

 いやいやと涙を溢しながら首を振っていれば、後頭部を片手で固定され唇を強引に奪われた。それは涙が混ざったしょっぱい味がして、抵抗する力を一気に消失させられる。キスしながら、ハメられるの気持ちいい……っ。

 そもそも水谷さんにはある程度バレているだろうし。この間の宅飲みでも十分見られていただろう。だからこれは、セックスを盛り上げるためのスパイスに過ぎない。過ぎないはず、なんだけれど。古賀さんの言葉で責められて、少し苦しそうな古賀さんを見て、身体がぞくぞくした。

「……水谷にバレたくないなら、恋人みたいに俺とセックスしてよ。そうしたら黙っておいてやるから」
「あんっ、おっ、おっ、恋人、みたい、ってぇ……ひゃうっ……」
「俺のこと好きって言いながら、セックスして。もちろん嘘でいいからさ。あくまでこれを盛り上げるために、言うだけでいいんだよ」
「っ、う……れも、っ、そんな……っ、嘘で、なんてぇ、はう、うっっ……」
「嘘だから、いいんだよ。ほら言ってみて、古賀さんが好きって」
「…………ぁ、古賀さ……っ、古賀、さ……古賀、ひゃ……しゅきっ、すきぃぃッ……! んお゛おおぉぉっ、古賀さっ、古賀しゃっ、はああぁっっ」

 名前を呼べば、興奮したような瞳の古賀さんに舌舐めずりをされて、腰を上下に揺すられる。最奥をとんとんと肉棒で擦られてしまえば、びくん!と震えたまま絶頂を迎えた。甘ったるい恋人との絶頂に身体も心も多幸感で満たされる。

「ふあ゛ああぁぁ〜〜――ッッッ!! 古賀ひゃ……っ、しゅきぃぃ、あっ、あっ、あっ、しゅきぃぃぃ……ッ! ひぐううぅっっ」
「っ、俺も好きだよ、っ。君のこと……ッ、ああっ、そろそろ出そうだ……!」
「んっ、しゅきっ、しゅきぃ……!」

 嘘なくせに。それでも身体は勝手に気持ちよくて、嬉しくて、何度も何度も絶頂へ向かってしまう。古賀さんにぎゅっと抱きついて、腰に両足を絡めたら、可愛い、と小さく囁かれた。

「ぐ…う……っ、出すよ、月島さんのナカに……ッ!」
「――――ひっ、あ゛ああぁぁぁぁッッッ!!!!」

 背中を大きく仰け反らせて、わたしは古賀さんと一緒に絶頂を迎えた。子宮の入り口へと精液を叩きつけられてしまい、頭が真っ白になる。必死で古賀さんを求めて背中に力を入れたら、口付けをされた。息ができないくらい苦しいのに、幸せで、心地よい。

「あっ、ああ…………ふあ……あ…………んっ、う……あ、きも、ち……い…………」
「……ふぅ。また水谷のこと聞けなくて残念だったね。まあ、また言ってくれたら、いつでも付き合うよ」
「…………ぁ、っ、ひゃい……」

 流石に身体が限界を迎えてしまったのか、わたしは瞼がとろとろと重くなってくる。ゆっくりと瞳を閉じて、微睡に身を任せていけば、「君が俺の身体にハマってくれて嬉しいよ」と囁かれた。

「んう…………」

 薄れていく意識の中で、古賀さんに優しくベッドへ運んで貰った気がした。

「…………君にハマっているのは、俺かもな」

 そんな小さな呟きは誰にも聞かれず、静かなホテルの部屋で一人でに消えていった。

fin